生温かい風が吹いている
ヘッドフォンから異国の音が流れ込んでくる
shivaへのチャント
祈り、祈り、祈り
この冷たくもなく強い風が春の訪れ
心の中が体の中がざわざわする
生命が歓喜し芽吹くこの季節には
あの異形の木のゾッとするように多すぎる蕾のツブツブツブツブツのような何かが
体中からブワッと涌いて出てくる時を待って蠢いているようだ
不安と言うのか期待と言うのかこれが春
冷たい風が懐かしく思うような頃
意味も発音もさっぱりわからないサンスクリット語のマントラが
繰り返し頭を占拠していく
今日は新月の空の下
祈るような一日を終えてみることにする