満月の夜だった。23時を過ぎていた。


仕事帰り寒空の下、電車を待つホームでおしりの方からすーっと出てしまった空気が川からの風に流されるのを祈っていた時(決していつもこんなことしてるわけではありません)突然すぐ隣で声がした。横をみると酔っぱらったおっさん(まだ月曜日だぞ)がものすごく接近していたのでまさか私の今のアレがばれたか?とびっくりして「なんなんですか?!」ときいたら「これから一緒に飲みに行きませんか?」とおっしゃった。ナンパかよ!と思いながら「私結婚しているので行けません」(もちろんウソである)と憧れのセリフを初めて使ってみた。「え?うそー!?」と彼もびっくりしていた様子だったがどういうことだ!そんなに私が独身の寂しさをかもしだしてるっつーのか。まあとにかく「行きません」を連呼しているとあっさりと彼も去って行き、小心者の私は常に後方確認を怠ることなく帰路に就いたのでした。
今考えると「子供がお腹をすかせてまっているので」の方が良かった気がする。


満月の夜はおっさんでさえおばさんをナンパするという現象が起きるのだな、おそるべし!