前回障害レースについて書きましたが、思い出したのは、今から30年ほど前に週刊競馬ブックにある評論家が寄せた「障害レースもお荷物に・・・」という記事でした。この障害無用論に反論したのが、関西騎手ハードル会でした。騎手が雑誌で反論するのは珍しい事でした。評論家氏は障害レースの売り上げが少なく、賞金だけ高い日本の障害レース、障害騎手のレベルも低い等の意見を述べていました。これに対して、ハードル会の方は、障害レースの売り上げがその前後のレースと比べて少ないという事実はない、他国に比べて日本の賞金が高いのは障害レースだけではない、障害騎手のレベルを言われるが、イギリスやオーストラリアのハードル大会で何人もの日本人騎手は優勝していると反論しました。

 

 このように他にも突然長距離が時代遅れだと言い出す人もあったように、しっかり調べずにやり玉に挙げる人がいるというのは問題だと思いました。外国でも長距離を無くす方向にあるような意見でしたが、実際は長距離重賞は維持されており、逆に1~2レースほど増えていたのです。ヨーロッパの障害レースに至っては冬場は人気があり、売り上げも相当らしいのです。日本でも障害レースを楽しみにしているファンも多いのです。残念なのは、もう少しファンに見せやすい状態を作ることが必要ではないかと思うのです。中山大障害では内馬場でまじかに飛越を見ることが出来、私も昔見に行って障害ファンの熱気に触れました。阪神でも以前は内馬場が解放されていて、迫力ある飛越を見ることが出来たのです。色んな角度から飛越を見せる工夫があればもっと注目されることでしょう。

 ハードル会の人たちは障害レースへの熱い思いを持っています。悩みは中々障害レースに乗る若手が少ないことです。危険ではありますが、やりがいがあると障害ジョッキーは言います。今年調教助手から転身した坂口智康は33歳にして試験に合格しました。3年目の小牧加矢太は、アマチュアのチャンピオンでした。最初は馬術と違いスピードに慣れないようでしたが、順調に勝利数を積み上げています。坂口も大学時代に馬術競技で活躍していました。騎手が増えればもっと障害レースは面白くなるでしょう。今後も芝、ダート、障害と三本柱があってバラエティーに富んだ日本競馬であってほしいと願います。

 

 今週からいよいよGⅠレースが続きます。春本番ですね。まずは高松宮記念。香港からも参戦する馬がおり、道悪予想も絡んで難解なレースです。なかなか勝ちきれないナムラクレアを中心にみています。掲示板を外したのはヴィクトリアマイルだけという堅実さに重馬場も2勝しており、今度こそはという思いです。相手は手広く流そうと考えていますが、人気は割れるのでそこそこはつくのではとも思いますが・・・どうかな?