阪神JFは、アルマヴェローチェが優勝。父はハービンジャーです。リーディングサイアーベスト10(12月1日現在)を見ると、サンデーサイレンス系とキングカメハメハ系の内国産種牡馬の二強状態ですが、8位に英国産のハービンジャー、9位にアメリカ産のドレフォンが入り気を吐いています。前者はダンシリ、デインヒルと遡るノーザンダンサー系で芝が得意、一方後者もストームキャットからノーザンダンサーに遡ります。こちらはダートが得意ですが、芝でも活躍馬を出しています。どちらも評判が高かった馬です。
2006年生まれのハービンジャーは、2010年にキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスをケープブランコに11馬身差をつけてのレコード勝ちという大パフォーマンスで飾り、当時135ポイントという、史上2位のレーティングが与えられました。高額で社台グループが獲得し大きな話題になりました。ヨーロッパの中長距離馬は、得てして日本では振るわないのが懸念されましたが、毎年GⅠ馬を輩出し、ベスト10の常連になりました。ディアドラなど多くの牝馬が活躍し、牡馬では、有馬記念のブラストワンピースがいますし、ペルシャンナイトは、マイルチャンピオンシップを勝ちました。鋭い差し脚はマイルでも発揮され、サンデー系、キンカメ系に引けを取りません。牝馬サイアーなのか、牡馬に大物が少ない点が心配されます。有馬記念を勝ったブラストワンピースが何故種牡馬にならなかったのか疑問です。馬術の方で活躍しているとは聞きましたが、貴重な後継馬だったと思いましたが…。
アルマヴェローチェは中団から鋭く伸びての完勝でした。岩田望来騎手はGⅠ初勝利。土曜日の中京メインは岩田パパが勝ち、親子で土日メイン奪取となりました。
アメリカから参戦のメイデイレディは、4番人気に推されましたが13着と大敗。長距離輸送、右回りなど敗因は言われますが、私は日本の高速馬場でいきなり走るのは無理ではないかと見ていました。1分35秒、34秒の時計は持っていますが、33秒台での決着は苦しいとみていました。でも勇気ある挑戦でした。
今週は朝日杯フューチュリティステークスです。本命はサウジアラビアロイヤルCを勝ったアルテヴェローチェでしょうか。舌を噛みそうな馬名ですが、今週もヴェローチェかな?