チャンピオンズCは、1番人気のレモンポップが堂々の逃げ切り勝ち。途中ミトノオーに絡まれたが、マイペースでスピードを持続し、猛然と追い込むウィルソンテソーロをハナ差抑えきりました。3着にドゥラエレーデが内から伸びて昨年と同じ1~3着という珍しい記録となりました。レモンポップは、これで引退と有終の美を飾りました。国内6戦6勝で、GⅠ級5勝。大きく敗れた2戦は海外でのもの。父レモンドロップキッドは、2000年の米最優秀古馬でキングマンボ産駒。種牡馬としても前途洋洋です。美しい栗毛で大人しくレースに全力で挑む姿はサラブレッドの理想の姿に見えました。

 

 レモンポップの成績は、過去60年で10戦以上のGⅠ馬の勝率でみると、18戦13勝0.722で11位です。ちなみにベスト5は、1位14戦12勝のディープインパクト0.857、2位タイキシャトル13戦11勝で0・846、3位シンボリルドルフ16戦13勝で0.813、4位イクイノックス10戦8勝で0.800、5位シンザン19戦15勝で0.789となっています。さすがという馬が並んでいますね。ダートを主戦場とした馬ではレモンポップが1位のようです。

 

 さて、12月に入り、有馬記念を除けば2歳戦が注目されます。今年の2歳はレベルが高く層も厚いという評判ですが、ここからが正念場。それにしてもわずか2歳で立派な身体を持ち優れた能力を備えているとは、我々人間とは全く違う生き物だと感心しますね。それはさておき、今週の阪神JFには、外国調教馬として初めて日本の2歳GⅠに参戦するアメリカのメイデイレディが注目です。調教師は加賀武見元調教師が義父に当たるジョセフ・リーさんです。加賀さんからこんなレースがあるよと聞いたかどうかは知りませんが、米GⅠBCジュベナイルターフ2着は評価していいでしょう。初挑戦がどう出るのか興味津々です。

 

 一方香港でも国際レースがあり、4レースに日本馬9頭がスタンバイ。今年はサウジ、UAE、韓国で勝利している日本馬ですが、フランス、アメリカ、オーストラリアでは2着が精一杯。ここはひとつでも勝ち鞍を挙げたいところです。海外レースは今年延べ101頭が出走と競馬の国際化は普通の事になりました。ファンの人気も上々と、すっかり定着したようです。という事で今週も楽しみましょう。