先週土曜日は、歴史的なパドックでの光景が見られました。メインの11レースで福永祐一新調教師がパドックで武豊騎手の足を持って管理馬に乗せたのです。思えば、お父さん同士は関西の代表騎手で1970年代を席巻した名騎手でした。それは、名人と天才と呼ばれた二人の息子が騎手と調教師として新たな歴史を作る第一歩でした。レジェンドと努力の天才と呼ばれる二人にとっても感慨深いものがあったことでしょう。1970年代から競馬を見ている私も…。その瞬間、パドックは劇場と化し、大きな拍手が沸き起こりました。

 

 メインのコーラルSは、満員のウィナーズサークルの前で見ました。レオノーレは、戦績的には伏兵だったでしょうが、ファンは2番人気に推していました。逃げの手に出たレオノーレはよく頑張りましたが、追い込んできたレディバグと同時にゴールしました。わずかに残ったように見え、ゴール前のファンは大喜び、「出来過ぎやなあ」と笑みが漏れました。長い写真判定でしたが、、結果はハナ差負け。「あーあ」という声と共にウィナーズサークルからファンは離れていきました。私もその一人でした。「ごめんね、レディバグ」(笑)

 

 今年は引退騎手が多く、この日も北沢伸也騎手の引退セレモニーが昼休みにありました。地味ですが障害の名手として知られた北沢騎手は、最多勝利障害騎手など障害レースで活躍し、障害コースの重賞は小倉以外の5場を制覇しています。中山大障害制覇など、障害100勝超え、悔いはなくやり切ったと笑顔の引退式でした。これからも障害レースをよろしくというメッセージとともに。

 オジュウチョウサンの活躍で障害レースは脚光を浴びました。この日も阪神スプリングジャンプで新スターのマイネルグロンが圧勝。バトンタッチはしっかりと繋がれたようです。