今年最初のGⅠレース、フェブラリーSは、大波乱の結果に終わりました。主役候補が海外遠征のため、小粒とは言われていましたが、ウィルソンテソーロやキングズソードがだらしなく3連単は150万円超になりました。私が期待した1番人気のオメガギネスも惨敗で新星登場とはなりませんでした。ルメール騎手は、前走からの間隔が短いことを敗因に挙げていましたが、キャリアわずか5戦というのも影響したのかもしれません。勝ったペプチドナイルは、ハイペースを好位から抜け出す横綱相撲で6歳にして初GⅠ勝利。こちらはキャリアが実った結果となりました。父のキングカメハメハは、フェブラリーS初勝利。チャンピオンズカップは4勝しているので、ここは初勝利とは意外でしたが、さすがです。

 

 土曜日には、藤井勘一郎騎手の引退セレモニーがありました。用事があってセレモニーにぎりぎり間に合いましたが、ウィナーズサークルは人の波で、車椅子の藤井騎手の姿は背伸びしてやっと見えるほどでした。京都競馬場長、武豊騎手会長、そして親友のM・デムーロ騎手からの花束贈呈がありました。ミルコとは自転車ツーリングの仲間で懇意にしているそうです。ご家族も参加していました。海外での騎手経験の後、JRA騎手となった藤井騎手。2022年4月に福島でレース中に落馬。胸から下がマヒする大怪我でした。懸命のリハビリも叶わず、騎手引退となりましたが、わずか5年とはいえ、憧れのJRA騎手になれたこと、重賞を勝てたことは勲章でしょう。明るい性格の藤井騎手はしっかりと感謝を口にして立派な挨拶をされました。騎手は命がけだと改めて思いました。今後は得意の英語を生かして海外遠征や外国人騎手のサポートなど競馬に携わっていくようです。新たな人生に幸あれ!