年末年始で引退式が行われ、イクイノックス、タイトルホルダー、パンサラッサが去っていきました。引退式を行える馬は一握り。ファンは遅くまで残り別れを惜しみました。今はレース終了後の引退式ですが、私が競馬に夢中になった半世紀前は、お昼休みに行われていました。そして、騎手を乗せて直線を全力で走り、ファンに別れを告げたものです。タケホープなどは嶋田功騎手が鞭を入れて11秒台で走り抜けていました。今は事故が起こらないようにパドックや本馬場をゆっくり歩くようになりました。まあ、それでいいのでしょう。70年代で、タニノチカラ、キタノカチドキの2週続けての引退式を見に行った記憶があります。キタノカチドキは、有馬記念で骨折していたため、歩くだけの引退式でしたね。東では、トウショウボーイとマルゼンスキーの引退式で、ファンによる大きな横断幕が掲げられ、盛大でした。2頭とも種牡馬として大成功しました。最近で行ったのは、リスグラシューの時です。牝馬の時代を感じます。

 

 週刊競馬ブックのファンのページに、年の最終のレースを中山大障害にしたらどうかという投書が載っていました。私は賛成です。有馬記念が最終という人は多く、私もそうなのですが、ホープフルSが最終というのがしっくりこないのです。なるほど中山大障害なら、障害レースのアピールにもなるし、雰囲気的に面白いと思いました。私が競馬を始めた頃は、有馬記念は1週前で、東は中山大障害、西は阪神大賞典が最後でしたね。中山大障害の最終案はいいと思いますよ。困難を乗り越えて、最後栄冠を手にするのは・・・なんて面白いじゃないですか。盛り上がると思いますがね。

 

 あっという間のお正月、そして三日開催も終わりました。能登半島の地震は深刻です。しかし、今年は中央競馬70周年の年。引退した名馬に代わり、新しいヒーローが生まれ、力づけてくれることを祈ります。ヒーローイズカミング!