コロナ禍以降で最多となる8万5千人の観衆が詰めかけたジャパンカップ。大本命のイクイノックスが又しても圧巻のパフォーマンスで戴冠。GⅠ6連勝は歴代タイ記録。獲得賞金は初の20億円超え。走るごとに記録を塗り替えるスーパーホースには、次元が違う、格が違うの声が溢れました。予想通りパンサラッサの逃げは、前半1000m通過が57秒6のレース史上最速を記録。タイトルホルダーが離れた2番手で、イクイノックスは早々と3番手をキープ。それを見るような形でリバティアイランド。ぞくぞくするような展開も、イクイノックスは、直線あっさりとパンサラッサに並びかけ、タイトルホルダー、リバティアイランドも必死に食らいつきますが、持ったままで先頭に。途中ルメールはちらっとターフビジョンを見る余裕があり、ほとんど鞭も使わずゴール。それでも上りは最速の3F33秒5。驚くべきスピードと持久力でした。良馬場での2着との着差はJC史上タイ記録の4馬身差。人気馬たちが上位を占めたのもイクイノックスを追いかけて実力を発揮したからでしょう。後方から一発を狙った馬たちにはどうすることもできないレースでした。リバティアイランドはよく頑張りました。2着は相手が相手だけに立派なものです。

 

 強い馬が前に行くというのは最強の戦法と見られています。スピードとスタミナがないと出来ないものです。昔もタニノチカラやテンポイントは悠然と前を走るようになり、天下を取りました。こうなると、他の馬はお手上げです。でもそんな馬はめったに出てきません。シンボリルドルフを思い出します。1歳上のミスターシービー、カツラギエース、そして1歳下のミホシンザンという強い馬を問題にしませんでした。次元の違い、格の違いを思い知らされたものです。10年に1頭の名馬たち、グレード制導入以降の名馬を個人的に上げれば、1980年代のシンボリルドルフ、90年代のナリタブライアン、2000年代のディープインパクト、2010年代のアーモンドアイ、2020年代のイクイノックスとなります。2020年代はまだ6年残っているので断定は出来ませんが、イクイノックス以上の馬は出てこないでしょう。

 

 さて、イクイノックスの今後ですが、現代の主流である、2000mと2400mの最高GⅠを圧勝したので、余力があれば有馬記念でしょうが、私は今年はもう十分ではないかと思います。もし来年走るのであれば、私は上半期はドバイシーマクラシックと宝塚記念の連覇、下半期は凱旋門賞とブリーダーズカップターフで引退という案が最適かと思いますが…。とにかく大事に使ってほしいと思います。日本の宝ですから。