3月9日にハーツクライが22歳で亡くなりました。2001年生まれで、同期にはキングカメハメハ、ダイワメジャーがいます。偉大なサンデーサイレンスの後継馬として多くの活躍馬を送り出しました。競走成績は19戦5勝。3歳時から王道を進みましたが、なかなか結果が出ず、惜敗が続きました。4歳秋に本格化。ハナ差でジャパンカップ2着の後迎えた有馬記念では、従来の追い込み戦法からルメール騎手の好騎乗で先行し、三冠馬ディープインパクトを破る金星を上げました。

 まさかディープインパクトが敗れるとは思いませんでした。国内唯一の敗戦でした。どれだけ勝ったかより、誰に勝ったかというのを評価すれば、ハーツクライは後者の代表格でしょう。

 

 その後、翌年の3月、ドバイシーマクラシックでも逃げ戦法で優勝。更に7月のイギリス遠征で欧州最高峰のレースの一つである、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに挑戦。接戦で一度は先頭に立つなど善戦しましたが、強豪ハリケーンランの3着に惜敗します。イギリスGⅠの中長距離での善戦は、評価の高いものでした。秋はぜん鳴症の影響で振るわず、即引退となりました。

 

 大きな期待の下、社台Sで種牡馬となり、産駒は次々と大レースを勝利します。サンデーサイレンス系としては、通算勝利数1000勝以上、通算重賞勝利数80勝以上では、ディープインパクト、ステイゴールドと並ぶ成績で、常にリーディングサイアーランキングで上位に君臨しました。GⅠも国内10頭で14勝。海外でも3勝。他に米国馬ヨシダがウッドワードSなど2勝を挙げています。産駒はハーツクライに似て晩成型が多いようです。いきなり強くなる馬という点では驚異的で、ジャスタウェイやリスグラシューの強さは驚きでした。産駒は、ダービー、ジャパンカップ、天皇賞(秋)、有馬記念、宝塚記念など大レースに勝利しています。ブルードメアサイアーとしてはこれからですが、早くもエフフォーリアを出しています。母系も母アイリッシュダンスは重賞2勝のトニービン産駒と筋金入りの良血と言えるでしょう。

 

 死亡したとはいえ、ハーツクライ産駒の快進撃は続いています。今年の3歳クラシックにも有力馬がスタンバイ。牡馬では、ダノンザタイガー、牝馬ではハーパーが注目です。古馬では、何といってもダービー馬ドウデュース、復活の実力馬ヒシイグアスもいます。今後も大きくサンデー系の旗頭として日本競馬を発展させていくことでしょう。まだまだハーツクライから目は離せません。

                              合掌!