先週福永祐一騎手が調教師試験に合格したというニュースが流れました。一度で合格するというのは大したものです。マスコミにもよく出ていましたし、いつ勉強していたのだろうと感心しました。祐一騎手はオールドファンならよく知っている天才と言われた福永洋一騎手の息子です。先週までに通算2615勝。重賞160勝の一流ジョッキーです。わずか5人だけの2500勝以上ジョッキーで、ダービー3勝、三冠ジョッキー、リーディングジョッキー、海外でのGⅠ勝利も多い、充実の46歳です。まだまだ記録を伸ばせるはずですが、十分な騎手キャリアを経て、新しく調教師の道へと進むことになりました。馬に対する探究心も旺盛な彼の事ですから、どんな馬を育てるのか興味深いところです。

 

 私たちのグループがGⅠレースを見に行くと、いつも1レースの前に馬場に出てきて歩きながら芝の状態を確認している騎手がいました。それが祐一騎手でした。祐一騎手のルーティンでしょうが、真面目にコツコツと競馬に向き合う姿勢が感じられました。デビュー時は、お父さんの人徳か、いい馬に乗せてもらい、新人賞も受賞しましたが、やがて壁に当たり伸び悩みます。先輩の田原成貴騎手や藤田伸二騎手に「下手くそ」と言われ続けました。身体が硬いのが弱点で、うまく馬をコントロール出来ない時期があったそうで、田原騎手は馬上での姿勢について祐一騎手の自宅まで行って教えたこともあるそうです。本人の努力でそれを克服し、一流騎手へ駆けあがりました。お父さんのような天才肌ではない地味で堅実なプレーは、目立たないようで、実は、しっかりした騎乗技術を確立していったのです。武豊騎手は別格ですが、武に次ぐ関西NO2を確立し、押しも押されもしない一流ジョッキーになりました。お父さんの出身地の高知で、「福永洋一記念」を提案し、高知競馬場で実現させました。孝行息子ですね。洋一騎手は、本来中央競馬で顕彰されている騎手なので、中央でその名を冠したレースがあってもよいはずですが、JRAの腰は相変わらず重いままです。

 

 阪神ジュベナイルフィリーズは、終わってみればリバティアイランドの1強でした。名牝の時代は続きます。グランアレグリアが引退してもすぐに次の強い牝馬が出て来るという層の厚さに驚きました。来春の牝馬クラシックは、この馬を中心に回ることは確実です。関西若手の代表格の中内田調教師は5勝目のGⅠ勝利で、すべてマイル戦。マイルマイスターですね。川田騎手は、これで2歳GⅠ完全制覇となりました。こちらも凄い!中山のカペラSは、強い3歳のリメイクが凄い脚で重賞初制覇。鞍上は福永祐一騎手でした。父親のラニは、2016年に日本馬初のUAEダービーの優勝馬でアメリカ三冠レースにも出走しました。その父は名種牡馬のタピット、母は天皇賞馬のヘヴンリーロマンスです。それにしても昨年の新種牡馬は、次々と重賞勝ち馬を輩出していますね。リメイクは、早くも来年2月のサウジが目標とのニュースが流れています。そうなれば祐一騎手のラストランは海外という事になりますね。