今年は野球伝来150年とか。今から150年前、1872年(明治5年)に日本で英語教師だったアメリカ人のホーレス・ウィルソンという人が第1番中学(現在の東京大学)で生徒に野球を教え、やがて全国に広まったと言われています。今や野球は日本の国技とも言われるほどの人気スポーツとなりました。(相撲を国技と思われている方は多いですが、日本では法令で国技を指定していません)コロナ前の2018年にはプロ野球の入場者数は2555万719人で1試合平均29779人でした。もう一つの人気スポーツであるサッカーは、JリーグのJ1で583万3584人、1試合平均は19064人です。圧倒的に野球人気が勝っています。同じ年の中央競馬の入場者は、626万6912人です。サッカーを凌ぐ入場者数です。ギャンブルを伴うとはいえ、ライブでこの数字は凄いと思いますね。しっかりと根付いた証拠でしょう。
近代競馬といえば、10年前に近代競馬150年という事で盛り上がりましたね。1862年横浜で居留外国人による洋式競馬が行われたのを最初としているのです。野球より10年早く登場したのです。しかし、日本では昔から古式競馬いわゆる競馬(くらべうま)が神事として行われていました。日本書紀にも記載があり、走馬(はしりうま)として鑑賞されていたようです。
特に京都上賀茂神社の競馬は有名で、賀茂競馬(かもくらべうま)として現在も行われています。1953年の大映映画「地獄門」(衣笠貞之助監督)は、長谷川一夫、京マチ子主演でカンヌ映画祭のグランプリを取りました。ここでは、迫力ある「賀茂の競べ馬」の場面が出てきます。モデルは西行法師で、芸術的な名作です。どこかの名画座で見かけたらぜひご覧ください。いや、DVDも発売されているでしょう。もともと日本では多くの馬が飼われており、農耕民族ではあるものの、馬の扱い、騎乗技術は優れたものであったようです。もちろん、当時の馬は木曽馬のようなポニーであったでしょう。日露戦争でロシアの馬の立派さに驚いた陸軍が馬の大型化を推進したため、日本在来馬は絶滅の危機を迎えますが、今は何とか生き延びて数も増えて来たようです。戦争ほど馬鹿らしいものはありません。それが今も続いていることに悲しみを憶えます。
エリザベスⅡ女王の葬儀は豪華絢爛、恐らくこのような催しは今後も見ることはないでしょう。大英帝国の最後の栄華と言っては失礼かもしれませんが、これもすべて女王への尊敬であったからこそできたものでしょう。テレビ中継の視聴率も高く関心の高さを感じました。チャールズ国王も競馬を愛してくれることを願います。(彼はポロの方が好きなようですが・・・)
日本の競馬はトライアル真っ最中。春の実力馬たちと夏を越して力を付けた馬たちが戦っています。野球もクライマックス。海外へ羽ばたくのも同じ。戦争が終わりスポーツに熱中できる世界が早く来るといいですね。