今週で夏競馬も終わり。早いですね。6月から始まった新馬戦も3か月を終えました。今年の新種牡馬を見ていきましょう。今年の特徴と捉えているのが、外国産馬の反撃です。ここ数年は大物の内国産種牡馬が大活躍でした。2019年デビューのキズナとエピファネイア、2020年はドゥラメンテとモーリス、2021年はキタサンブラックとシルバーステートが順調な滑り出しを見せました。

 昨年新種牡馬の首位は外国産馬のドレフォンでした。評価は高かったのですが、ダートのスピード馬という印象があり、現実も勝利数の75%がダートでした。しかし、ジオグリフが皐月賞を制したように芝でも一流馬を出せる馬として注目されました。その流れを引き継ぐように、今年は5頭の外国産種牡馬が注目されています。ノーザンダンサー系のマインドユアビスケッツ、デクラレーションオブウォー、シャンハイボビー、タリスマニック。ミスタープロスペクター系からはピーチパトロール。いずれもレイティング120以上の一流競走馬です。シャンハイボビーとマインドユアビスケッツは短距離ダート向き、ビーチパトロールとデクラレーションオブウォーは芝の2000m、そしてタリスマニックは芝の選手権距離2400mが得意距離と見られます。まだこれといった産駒は出ていませんが、非常にバラエティに富んだ外国産種牡馬たちといえるでしょう。

 

 一方、内国産種牡馬では、小粒な印象を受けますが、やはりディープインパクト系が有望でしょうか。血統的にはリアルスティール(レイティング120)が一番でしょう。4勝はすべて1800mで、新馬以外は、GⅠ(ドバイターフ)、GⅡ(毎日王冠)GⅢ(共同通信杯)と勝利しています。敗れたのは、ドゥラメンテ、キタサンブラック、モーリスなど超一流馬たちです。そして何といっても母系が素晴らしい。妹で日米芝牝馬チャンピオンのラヴズオンリーユーをはじめ、ラングレー、ブロディガルサンと活躍したディープインパクト産駒が並びます。すでに新潟でフェイトという有望馬を出しています。次はサトノダイヤモンド(レイティング122)です。菊花賞、有馬記念と強い勝ち方をした長距離GⅠ馬です。今は目立っていませんが、2000m以上で真価を発揮する気がします。

 

 もう1頭、持込馬のサトノクラウンは香港ヴァーズと宝塚記念を勝つなど重賞6勝の活躍馬でレイティングは123です。父マルジュは、ラストタイクーン産駒で、英ダービーの2着馬。マイルGⅠのセントジェームズパレスSも勝っています。今のところ新種牡馬のトップで全体の2歳リーディングでは11位です。中距離で力を発揮するタイプでしょう。

 ディープのライバルであるキングカメハメハからは、ミッキーロケット(宝塚記念勝ち)が全体の28位とまずまずのスタートを切っています。短距離では、アドマイヤムーン産駒のファインニードル(高松宮記念、スプリンターズS勝ち)が全体の31位と健闘しています。以上ざっと新種牡馬を見てきましたが、昨年は5頭もの新種牡馬の重賞勝ちがありましたが、今年は出足が遅いようです。

 秋競馬になりレース数も増え、どの馬が抜け出してくるのか、まだまだ先は長いので、一喜一憂する新種牡馬たちの動向に注目です。