もう1か月も前の事ですが、7月11、12日に行われたセレクトセール25年目の今年は四半世紀の節目に当たるセールでした。二日間で469頭が上場され、447頭が売却。売却率は何と95、3%。総額283億、平均価格は6340万円の大盛況でした。どこにそんなお金があるんだろうとビックリです。まさにサラブレッドビジネスは別世界です。当歳は1億円以上が28頭、1歳は25頭でした。ディープインパクトもキングカメハメハもいない現状でこの盛況には少し驚きでした。当歳、1歳の1億円以上馬の合計では、エピファネイアが12頭、続いてドゥラメンテが9頭と人気しました。当歳トップのドゥラメンテ産駒は3億5200万円。1歳トップのモーリス産駒は4億9500万円でした。今年上半期大活躍したドゥラメンテの人気は凄いものでしたが、同馬はすでに亡くなっており、改めて損失の大きさを知ることになりました。
私が意外に思ったのは、今やディープインパクトの後が保証されているロードカナロアの評価が今一つという事です。1億円以上の中にわずか3頭です。種牡馬リーディングでも勝利数、重賞勝利数ともにディープを上回りトップという成績にもかかわらず何故か人気がもう一つに思えます。人気トップのエピファネイアは種牡馬リーディングの10位ですが、意外にも勝ち馬率は2割1分6厘と低く、アーニングインディックスも1以下なのです。つまり、大物を出すが、コンスタントではない当り外れもあるという事でしょうか。ライバルのキズナは正反対に牡馬の大物は少ないけれど、勝ち馬率やアーニングインディックスは高い数値でリーディングも5位です。バイヤーがどこに目をつけて買っているのかがわかりませんが全くのギャンブルに思えることがあります。以前1回だけ入場させてもらった2013年のセレクトセールでは、最高額のディープインパクト産駒ロイカバードと2位の同じくディープ産駒のサトノダイヤモンドが明暗を分けました。両馬は新馬戦で5億円対決と話題になりましたが、サトノダイヤモンドが楽勝。その後サトノはGⅠ2勝を含み8億6千万円を稼ぎ出し、今年新種牡馬として脚光を浴びています。ロイカバードの方は獲得賞金8500万円ほどに終わり、種牡馬にはなりましたが、すでに引退したとのことです。馬だけ見れば真っ黒で美しかったロイカバードは目立ちましたが、馬は品評会ではありません。走ってなんぼの世界なのでした。血統も素晴らしかったロイカバードですが、ひ弱さが目立ちました。それを見抜くことは難しいでしょう。
さて、昨日はグリーンチャンネルで夜遅くに英国のインターナショナルステークスが実況放映されていたので観戦しました。お目当てはバーイードという3歳牡馬。ここまでマイルを中心に9連勝している怪物です。インターナショナルSで初めて2000mに挑戦しました。ライアン・ムーアの馬が逃げ、実力馬ミシュリフが2番手。バーイードは後方から進みました。ヨーク競馬場の直線は900m。ミシュリフが先頭に立ち各馬が追い出しますが、バーイードは持ったまま。最後1ハロンあたりから追い出すとあっさり抜けて楽勝でした。これで10連勝。まるでフランケルのようなレースっぷりでした。2000mも全く問題なし。フランケルもこのレースを使いましたが、凱旋門賞には向かいませんでした。バーイードはどうするのでしょう?父シーザスターズから距離は大丈夫でしょう。現在、凱旋門賞の1番人気は英ダービーを圧倒的な勝ち方をしたデザートクラウンですが、バーイードが参戦すると世紀の対決が見られるかもしれません。日本馬も精鋭が出ますが、この2頭の壁は厚いかも・・・。