夏本番。全国各地の記録的猛暑、東北地方の記録的大雨、コロナ第7波の記録的流行など、いやな記録が増えています。そこへ飛び込んで来たのが昨日の大谷選手の大記録でした。野球の神様ベーブルースが達成して以来誰も成しとげなかった「1シーズンでの2桁勝利と2桁ホームラン」日本時代にすでに2回達成しているもののメジャーでは初めて、しかも104年振りの快挙に号外も出るフィーバーぶりでした。野球を知っている人ならそれは高校野球までの話、あるいは漫画での話となるのですが、プロでは両方出来ない、が常識だったのです。王選手や桑田真澄選手も高校時代両方で才能を見せていましたが、プロ入りでは、どちらかを選んでいます。打者になった王選手は世界のホームラン王に、桑田選手も通算173勝の大エースでした。それが普通の事でした。大谷選手についても、日本の著名な指導者たちも大方は「一本に絞れ」と言っていたものです。栗山監督という理解者の存在は大きかったと言えるでしょう。
大谷選手は淡々とインタビューに答えていました。「単純に二つやっている人がいなかっただけ」と。メジャーリーグも彼の才能に注目しました。そして彼のために新ルールまで導入したのです。誰でも出来るものではありませんが、可能性として多くの若手選手が興味を抱いているそうです。日本でも、早くも中日の根尾選手がトライしています。大谷選手は快挙の勝利の日にホームランも打っています。同時代に生きて、その才能を見られたのは幸運でした。
才能と言えば競馬界にも現れました。何度か紹介した今村聖奈騎手です。女性騎手の記録を次々と更新しています。先週日曜日の新潟での5レース新馬戦。12番人気のムーンスカイに騎乗、3番手につけ直線早目に先頭に。和田竜二騎手の馬が猛烈な勢いで迫りますが、落ち着いて並ばれてから追い出した聖奈騎手が競り勝ちました。調教に乗っていた騎手から切れる脚がないとの助言を受けて先行したとのこと。落ち着いた騎乗ぶりはベテランのようでした。そして8レース。今度は1番人気の馬で後方13番手から見事な追い込みを決めました。地方競馬の交流戦にも積極的に遠征しています。園田、名古屋、盛岡で勝利。9日現在中央、地方通算で28勝。同期では1位を独走です。GⅠレース騎乗可能まであと3勝です。減量特典があるとはいえ、普通に考えて数少ない女性騎手がここまで活躍できるとは思えませんでした。それこそ才能なのでしょう。女性騎手と言ってはいけませんね。騎手に女性も男性もない、一人のアスリートとしてそこにあるのです。今週はカデナで小倉記念に挑戦です。明るい笑顔とはきはきした受け答えはニューヒロインの誕生を予感させます。