夏になり、3歳馬が古馬と対戦して1か月半が過ぎました。先週までに3歳馬が出場した平地古馬のクラスを見てみると、1勝クラスでは、90勝対30勝で圧倒的に3歳馬がリードしていました。3歳の上のクラスは夏場休養し、秋に備えており、頭打ちの古馬1勝クラスでは、分が悪いという事でしょうか。2勝クラスになると、3歳の24勝対22勝でリードはわずか。3勝以上は3歳の出場がぐっと減って現時点ではまだ何とも言えません。ただ、ハンデ差はあるものの、短距離での現3歳は中々の成績と言えるでしょう。

 古馬についてですが、宝塚記念を終わった時点では、現4歳がやはりリードしています。年齢別のGⅠ勝利数では、4歳4勝、5歳2勝、6歳1勝で、昨年は4歳(現5歳)は2勝でした。しかし、重賞全体で見れば、4歳16勝に対し、5歳は14勝と意外にも、わずか2勝差です。その原因は、7歳の強さにあります。7歳馬は重賞を7勝もしているのです。この世代は、アーモンドアイを擁していますが、その他の馬もかなり強く、7歳まで重賞勝ちを増やしています。4歳の弱点?はもう一つ。ダートの成績が悪く、重賞では未勝利です。芝馬に偏ったのか、ダートに強い馬が出ていません。後半戦ではどうなるのか、興味あるところです。

 

 昨日、7月20日は、競馬評論家の山野浩一氏の命日でした。亡くなられて3年目でした。私たちオールドファンにとって、1970年代から寺山修司氏とともに愛読した競馬読み物の大家でした。お二人とも多彩な芸術活動で活躍し、映画関係で山野氏は寺山氏に師事し、寺山氏は山野氏に競馬を教えられ、夢中になったようです。お二人は、中央競馬会発行の「優駿」の名編集長宇佐美恒夫氏に依頼され、多くの原稿を執筆しました。思えば、良き時代でした。今は書き手が少なく、美しい写真が中心の雑誌になってしまいましたが、当時の「優駿」は、文芸誌のような趣がありました。

 

 山野氏の功績は、血統の面白さを世間に知らしめたことでしょう。労作「サラブレッド血統事典」は、私も何度も世話になりました。各馬の成績はもとより、種牡馬の血統の特徴をとらえているので、重宝しました。もちろんそれが馬券に役立ったとは思えませんが、それらを調べる喜びみたいなものはありました。もう一つが、「全日本フリーハンデ」です。これも日本最初の試みで、競走馬の評価の確立を長年にわたって連載されました。おやっと思う評価もありましたが、これだけの頭数の評価を長年続けられた功績は偉大なものです。週刊競馬ブックが血統センターと共に「全日本合同フリーハンデ」としてそれを引き継いでいます。日本の競馬の価値を高めた一人として永遠に残る業績でしょう。