前回「ガラスの天井」で書いた男女平等への思いは、昨日発表された世界経済フォーラムによる2022年版「ジェンダーギャップ報告書」により行き詰まっていることが分かりました。146カ国中、日本は116位でした。優秀な女性がお茶くみをしていたり、きちんと説明をしているのに、「男に代われ!」と怒鳴る男性客を多く見てきました。報告では、平等の実現まで今のペースでは132年かかるそうです。あっ、また堅い話になりそうなので、競馬の話に戻ります。

 

 昨日は、大井競馬場で、ジャパンダートダービー(JDD)が行われました。過去10年でJRA勢が8勝と圧倒しています。今年もJRA勢のレベルは高く4着までを独占。4着から5着までは10馬身も離されました。優勝したノットゥルノに騎乗した武豊騎手は、JDD4勝目。日本ダービー6勝ですから、芝とダートのダービーは合計10勝となりました。同一年での優勝は3回目。さすがですね。父のハーツクライもダブル優勝です。もう種付けはしていないようですが、晩年に後継馬続出ですね。

 

 ところで、6月20日にリリースされたニュースで「3歳ダート三冠競走を中心とした2・3歳馬競走の体系整備」というお知らせがありました。地方競馬NARとJRAの合同会見で明らかにされたのは、全国的な3歳ダート競走の整備として、南関東地区限定の「羽田杯1800m」「東京ダービー2000m」をダートグレード競走(JPN・Ⅰ)に格上げして全国に開放し、「ジャパンダートダービー2000m」は秋に移設してレース名は未定だが、三冠目として施行するというものでした。現在も3歳ダート三冠として名を知られている競走ですが、これをグレードアップしてダート馬の発展に活かすという趣旨だと思います。確かに現状のダート戦は地味な印象を受けます。元々芝の大レースが中心の日本競馬ですが、レースの半分は、ダート競走です。ファンの関心を集めるためにも三冠体制は有力です。

 

 問題は少なからずあります。出走馬の選び方です。先に触れたJRAと地方馬の実力差は如何ともし難いものがあります。賞金順なら当然中央馬が上となり、トライアルを作っても、前哨戦をすべて中央馬が独占すると、地方馬の出番は無くなります。実力本位と言えばそうなのですが、単に場所を貸すだけでいいのかという問題です。それでも中央8割地方2割という形になっても、実力本位を優先するというのが、本筋でしょう。距離については、仕方ないとしても2000mが二つというのはどうでしょう?それでなくても、帝王賞や東京大賞典も2000mと、新鮮味には欠けますね。場所については大井で仕方ないでしょう。コースも設備も他を圧倒しています。

 また、牝馬をどうするのかという問題もあります。JRAでは、桜花賞、オークスと牝馬の大レースがありますが、一つくらい牝馬のレースを前哨戦に加えるというのも一案かもしれません。隠れたホクトベガのような牝馬が出るかもしれません。短距離部門については、兵庫チャンピオンシップが園田競馬1400mで3歳ダート短距離の最高峰として位置づけられました。いずれも施行は2024年。時間はたっぷりあるので、問題点を整理して将来的により良いダート競馬を構築してもらいたいと思います。