ユニコーンSは、1着~7着まで0.2秒差の大激戦でした。人気のリメイク、ハセドン、ジュタロウは着外に落ちて大波乱となりました。実力差があまりなかったようです。勝ったペイシャエスは、先行勢がつぶれる中、好位で粘り切りました。父は、エスポワールシチーで初重賞。その父はゴールドアリュールで、ついに孫の時代に突入したようです。今後もますます世代交代が進むでしょう。

 

 さて、上半期を締めくくる宝塚記念です。日本のキングジョージとなるように設定された当レースですが、梅雨時と暑さの中、実力馬は敬遠することが多く、メンバーもイマイチという事がよくありました。しかし、今年は中々のメンバーが揃いました。有馬記念馬、春天の1,2着馬、三冠牝馬、大阪杯の勝ち馬、そして、海外重賞勝ち馬など目移りするメンバーとなったのです。当日の馬場状態は微妙ですが、大きく崩れることはないでしょう。展開も面白いところ。逃げ先行が多い中でもやはり先手を取るのは、11番ゲートからパンサラッサでしょう。どれだけ離して放して逃げるのか、内枠に逃げ馬が多いので、ひょっとすれば競りかける馬もいるかもしれません。ペースは間違いなくハイペースでしょう。タイトルホルダーは、切れる脚はなくともスタミナを生かして捲っていく気がします。それをマークするのがエフフォーリア。3頭の駆け引きが見ものです。

 

 エフフォーリアの前走は不可解な敗戦でした。あれほど負ける馬とは思えません。馬体重が増えていた、初の長距離輸送が応えた、追切りが今一つで本調子ではなかった、など様々な意見が出ていました。私は、ゲートで頭をぶつけて馬が一時パニックになったのではとも考えました。実際ぶつけた場所は腫れていたと聞きます。昔、1970年代、皐月、ダービーの二冠馬カブラヤオーが、長期休養の後、何戦目かのオープンに出て、同じように頭をゲートにぶつけて脳震盪を起こし、大敗したことがありました。確か9連勝ぐらいしていた馬が最下位になって驚きました。ものすごいラップを刻む馬でした。カブラヤオーほどではなくてもそういったアクシデントに見舞われることが競走意欲をなくすことにつながる場合はあるでしょう。エフフォーリアにとって正念場です。先週の追いきりは今一つ。今週はびっしりやれましたが、急仕上げとも言われています。もう1頭気になるのが、三冠牝馬のデアリングタクトです。長い休養を一度叩いての参戦です。ここ3年連続で牝馬が宝塚記念を制しています。かつては考えられないことでした。2005年にスイープトウショウがエイトクラウン以来、実に39年振りに勝った後、11年置いてマリアライトが勝ち、そして牝馬は、ここ3年3連勝の快挙です。

 

 血統配分は、ステイゴールド系6頭、キングカメハメハ系5頭、ディープインパクト系3頭と、ここもお馴染みの血の戦いとなっています。勢いは、キンカメ系ドゥラメンテとロードカナロアにありますが、サンデー系も実績十分で立ち向かいます。

 そして私が注目するのは、騎手です。GⅠレースで1,2番人気に乗る兄弟騎手がそのまま1,2着したことはないと思います。しかもファン投票の1位と2位なのです。2013年の桜花賞で、デムーロ兄弟が1,2着。同じ年の秋華賞で武兄弟が同じく1,2着していますが、どちらも1,2番人気ではありませんでした。今回1,2番人気になりそうな横山兄弟。果たして快挙は成し遂げられるのか? えっ、お父さんを忘れてないかって? いや、そこまでは・・・。