前回紹介したボクシングの井上尚弥が米専門誌「ザ・リング」からPFP(パウンドフォーパウンド)ー全階級を通じて現役最強ーと認定されました。日本人ボクサー初の快挙です。競馬の世界でもIFHA(国際競馬統括機関連盟)によるベストホースランキングがあり、かつてジャスタウェイが1位になっています。ジャスタウェイは、4歳時の秋天でジェンティルドンナ以下を圧倒、高い評価を得ました。翌年ドバイデューティフリーで、南アフリカの強豪ウェルキンゲトリクスを6馬身差で破り、世界を驚かせました。この時のレコードはいまだ破られていません。この時点でレーティング130を獲得し、最後までこの評価が年間1位として守られたのです。それは、日本産競走馬の強さが世界に通用した証でもありました。

 

 6月15日、英国アスコット競馬場で行われたGⅠプリンスオブウェールズS(芝1990m)に日本ダービー馬シャフリヤールが挑戦しましたが、5頭立ての4着と敗れました。好天に恵まれ、日本馬向きの良馬場でチャンスかと思われましたが、英国は鬼門なのかもしれません。このレースには、過去スピルバーグ、エイシンヒカリ、ディアドラが挑戦し、いずれも6着と敗れています。高低差が凄く、長い直線での最後のスタミナ比べが軽い馬場の経験しかない日本馬にはこたえるのでしょう。イギリス生まれのディープインパクト産駒のサクソンウオリアやスノーフォールが大丈夫だったのは、生まれながらの馬場経験という事なんでしょう。日本馬が何故凱旋門賞ばかり狙うのかという意見がありましたが、フランスの方がまだ日本に近い馬場だという事もあるのでしょう。

 今回勝ったステートオブレストは、これで米、豪、仏につづく4か国目のGⅠ勝利となりました。過去には、日本でも走ったファンタスティックライトが英、愛、米、香港、ドバイと5か国でGⅠを勝っています。

 

 今週の目玉は、3歳ダートのユニコーンS。3歳ダート部門は、重賞を地方交流に委ねているせいか、やっと中央の重賞にたどり着きました。もう6月中旬なのですよ。皐月賞の裏あたりに一つあってもいいのではないかと思う次第です。さて、今年の3歳、中々強そうです。2歳チャンピオンだったドライスタウトが前走敗れ、ここに姿を見せていませんが、かなりのダート巧者が揃ったようです。気が付くのは、血統です。ダートの主要競走の五冠を選定すれば、フェブラリーS、チャンピオンズC、東京大賞典、帝王賞、JCBクラシックというところでしょう。この10年、その五大レースで、もっとも勝っているのが、ゴールドアリュール産駒です。偉大なサンデーサイレンスが送り出したダートチャンピオン種牡馬です。この全50レースで12勝。約1/4を勝っています。しかし、もうゴールドアリュール産駒はいません。新しい顔ぶれが登場しています。有力馬を見ると、セキフウの父ヘニーヒューズとコンバスチョンの父ディスクリートキャットは同じストームキャット系です。リメイクの父ラニはUAEダービー馬。ジュタロウの父アロゲートは、米GⅠ4勝の名馬。ハセドンの父モーリスは芝向きも、前走の上り34秒3には驚きました。以上4頭のハイレベルの走りに新しいダート血統の誕生がなるのか注目の一戦です。