混戦が予想された阪神ジュベナイルFは、3番人気のサークルオブライフが中団から外目を伸びて快勝。2歳女王になりました。国枝調教師は、牝馬限定GⅠが通算11勝となり、松田博資元調教師に次ぐ歴代2位となりました。牝馬マイスターですね。父のエピファネイアは、デアリングタクト、エフフォーリアに続いて、早くも3世代でGⅠ勝ち馬を出し、社台の次期エースとしての評価を確定させました。M・デムーロ騎手は、JRA2歳GⅠを完全制覇。福永祐一騎手に続く史上2人目の記録です。1番人気だったナミュールは痛恨の出遅れ。前の集団が大きく、外を回していては届かないとみたC・デムーロ騎手は最内を選択。最速の脚を繰り出しましたが、4着が精一杯でした。3か月に渡る阪神開催は、外目半分が緑で、内半分は明らかに色が違う馬場で、苦しい選択になりました。それでも力は互角で、本番までに立ち直せば逆転もあるでしょう。ただし、このメンバー以外でも素質馬は多く、特にディープインパクトが送り出している何頭かは要注意です。

 

 香港国際競走は、カップとヴァーズで日本馬が2勝。スプリントは大事故発生でレースにならずも、レシステンシアが2着に健闘。日本馬の底力を演出しました。日本馬人気で馬券は躊躇しましたが、一つだけ買ったのがマイルで、香港の英雄ゴールデンシックスティの2着付。1着にサリオス、インディチャンプ、ダノンキングリーにした馬単でしたが、強い、強いゴールデンシックスティ。これで16連勝。香港記録のサイレントウィットネスの17連勝に王手をかけました。がっちりした馬体はほれぼれするほどの出来。スプリンターズSを勝ったサイレントウィットネスは、550キロを超える巨漢で、その馬体は見たこともないボリュームで驚きましたが、こちらは、それほどでもないが、トモの発達は素晴らしいの一語だったゴールデンシックスティでした。父はアメリカの名種牡馬メダグリアドーロ。何で騙馬にしちゃったの!ほんとに気性が悪かったのか?騙馬にしたから能力アップとは一概に思えませんし、いつもながら、あまりに騙馬が多いのには首をかしげます。香港の人権問題は世界が厳しい目をしていますが、競走馬についても一言いいたくなりますね。

 

 そして、何といってもカップを制したラヴズオンリーユー。同一年の海外GⅠ3勝目という快記録。またしても接戦を勝ち抜いた精神力には感動です。日本牝馬のレベルの高さは続きます。さて、年度代表馬が難しくなりました。テレビでもそれが話題になりましたが、海外だけのGⅠがどう評価されるかという評論家がいましたが、それはもうすでにエルコンドルパサーの時に解決済みでしょう。あの時エルコンは、日本で一度も出走せずに凱旋門賞2着で選ばれたのですから。ただし、割を食ったのは、スペシャルウィークで、春秋天皇賞にジャパンカップを勝って年度代表馬になれなかったのは彼ぐらいのものです。記者投票ではスペシャルが上回っていたにもかかわらず、選考委員会で逆転しちゃった。選考委員が凱旋門賞2着に舞い上がってしまったんでしょう。レーティングではエルコンが上位でしょう。しかし、レーティングと年度代表馬は一致しないと考えられます。年間を通じて活躍した馬に与えられるべきなのです。外国で半年だけの出走で、2着がいくら立派でも2着は2着です。記者たちの猛抗議で翌年からは記者投票を優先することになったと記憶しています。

 

 今年の結論は有馬記念に持ち越しですね。エフフォーリアが勝てば、こちらも年間GⅠ3勝です。クロノジェネシスが勝てば、宝塚記念と合わせて春秋グランプリ連勝、かつ2年連続の偉業となります。それを加味すれば資格ありでしょう。接戦になりそうです。今年は、立派な成績を残した馬が多く、特別賞が奮発されるかもしれません。