今週のチャンピオンズCは、ジャパンCの成功により、ジャパンCダートとして2000年にJCの前日に東京2100mダートコースで始まりました。

残念ながら来日外国馬は少なく、2100mも嫌われたのか、2008年から阪神1800mに、2014年からは中京へ移り、チャンピオンズカップと名前も変わりました。

 単発のダートGⅠを開催しても中々海外から来てくれないというのが現実だと知らされたのです。しかし、番組上1日の半分はダート競馬なのですから、今後はもっと魅力的なダートレースをアピールして盛り上げていく策は必要でしょう。

 

 さて、今回のチャンピオンズCの目玉は、もちろん白毛の女王ソダシのダートへの挑戦です。いわゆる二刀流馬は以前からいました。ソダシの父クロフネやアグネスデジタルは特に有名です。芝とダートのGⅠ制覇は過去5頭います。共通するのは、いずれも芝のマイル戦に強かったことです。ソダシも桜花賞馬ですからチャンスはあるでしょう。また母ブチコもダートで活躍した馬で人気もありました。ソダシがその血統背景から注目されるのは当然の事でしょう。ただし、ダート初挑戦の牝馬がこの分野を勝ったことはありません。ダート戦はパワーが必要で、切れ味で勝負するタイプが多いとされる牝馬には荷が重いというのが今までの現実です。

 

 今までというのは、そもそも牝馬がダートGⅠに挑戦すること自体少なかったことです。中央の二つのGⅠである、フェブラリーSとチャンピオンズCを合わせても、勝ったのはサンビスタのみです。牝馬には牝馬限定の重賞が沢山ありますから無理やりダートに使う事もないというのがもっぱらの感覚でしょう。牝馬でダートに強かった馬に1994年生まれのファストフレンドがいました。やや相手は弱かったと思いますが、帝王賞と東京大賞典に勝ったのは立派です。フェブラリーS3着、ジャパンカップダート5着というのも大したものです。しかし、何といっても凄かったのは、1990年生まれのホクトベガでした。交流重賞が始まり、芝のエリザベス女王杯にも勝っていたホクトベガは新天地で躍動します。ダート戦9戦9勝それも大方大差の連続で、砂の女王と呼ばれました。中でも3、6秒差をつけたエンプレス杯は伝説となっています。ドバイ遠征で骨折死亡したホクトベガに対し、川崎競馬のスパーキングレディーカップは、「ホクトベガメモリアル」の冠をつけています。

 中野調教師は「彼女はモナ・リザ、その強さは永遠の秘密です」との名言を残しています。

 

 芝の活躍馬が初ダートに挑んだ例として思い出すのは、カレンブラックヒルです。調教での動きに騎手がダートへの挑戦を進言し、フェブラリーSに挑戦も、あえなく撃沈。私は当時、その挑戦を聞かれて、「軽い感じのスピード馬だと思うので無理でしょう」と答えたのを覚えています。調教とレースは違います。いくら調教でいいタイムが出たとしてもレースとは違います。ダート競馬は多頭数でキックバックもあります。何より500キロ以上の馬が多くパワー優先というのがカレンには合わなかったと思うのです。

 さて、ソダシはどうでしょう?血統的には合うでしょうが、いきなりこのメンバーで勝てるかといえば微妙ですね。差がなく掲示板に載れば合格といったところでしょうか。難解なレースですが、馬券は、力は少し落ちているかもしれませんが、実績からチュウワウィザードを三連複の1頭軸に、ソダシも含めて手広く選んでみようと思っています。いずれにしても馬群の中の白い馬に注目です。