ジャパンカップは、かつて世界一のレースだと言われました。それは、競馬先進国の多くが参加する大レースとして世界中から評価されたものです。日本競馬を知ってもらうとともに、その運営の素晴らしさは世界を満足させて成功につながりました。果たした役割は画期的なものでした。
しかし、皮肉なことに日本馬が強くなってからは参加が激減しました。日本にとっては強い馬づくりが成功した証でもあったのですが、このままでは国際レースの名が泣くという事で、色んな改善策を練り始めました。東京競馬場内に、検疫が出来、調教もできる施設の建設や、来年から大幅な賞金増(1着賞金4億円)といった施策です。 今年は3頭来てくれましたが、そのうち2頭は、キーファーズの共同持ち馬で、日本遠征に配慮してもらった感があります。来年が正念場でしょう。
私が以前から提案している案は、複数のGⅠを行うジャパンカップデーとしての開催です。具体的にはあと二つ、安田記念とマイルチャンピオンシップの入れ替えで安田記念も同日に行う、後、ダートの短距離GⅠの新設です。東京ではダートの短距離はやむなく1300mで行うしかありませんが、こうしてレースを増やし、違うジャンルの馬にも門戸を開くことによって来日の魅力をPRするのです。しかし、JRAは頑なに同一日での複数GⅠの開催を拒んでいます。もう一つ、12月の香港と良い間隔が取れれば、どちらかを選ぶ、または、どちらにも出られるといった選択肢が得られるのです。そのためにも魅力的な複数GⅠ開催が望まれます。
今年のジャパンCの目玉は、4世代のダービー馬が集うという史上初の出来事です。4頭とも父がディープインパクトです。といっても、昨年の三冠馬コントレイルと今年のダービー馬シャフリヤールの対戦に目が向きます。中でもコントレイルは、これが引退レース。矢作調教師と福永騎手は、ジャパンC未勝利で、ここはぜひとも勝ちたいところでしょう。コントレイルも三冠後は未勝利です。三冠馬が三冠後未勝利で終わったことはありません。まさに背水の陣といったところでしょうか。更に、意外なことにディープインパクトの牡馬もジャパンCは未勝利なのです。すべてのパーツを埋めるには勝利しかありません。シャフリヤールに乗る川田騎手もジャパンCは未勝利で、一発狙っていることでしょう。オークス馬ユーバーレーベンともども強い3歳馬の挑戦はレースを盛り上げます。外国馬3頭は実力馬には違いないですが、日本の馬場が合うかどうかは走ってみないと分かりません。ローテーション的には、グランドグローリーが有利でしょうか。日本馬ではやはりルメール騎乗のオーソリティが不気味です。父オルフェーヴルが取り逃がしたジャパンCを取れば、種牡馬への道が開かれます。
馬券は、素直にコントレイル中心で、相手もシャフリヤールとオーソリティ、アリストテレスに外国馬ではグランドグローリーとブルームの5頭に絞りたいと思います。3連単と3連複で30点。熱戦を期待します。