今週はGⅠの中休みですが、11月3日には地方競馬の祭典JBCが金沢競馬場で行われ、週末には、アメリカ最大の競馬イベントであるBC(ブリーダーズC)がデルマー競馬場で行われます。JBCは、ジャパンブリーダーズカップの略称で、1984年に開催されたBCを参考に2001年に創設されました。生産者が企画・運営する持ち回りのダート競馬の祭典です。金沢では2度目の開催となりました。私は1回目の時に行っています。メインはクラシック2100m。その他、スプリント1400m、レディスクラシック1500mと1日にJPGⅠが3レース、そして、昨年から門別競馬場でもGⅢの2歳優駿が行われています。競馬場によって距離が違うところが少々問題ですが、年々注目度が上がり売り上げも順調です。
各レースとも、JRAの馬が圧倒的に強く、地方馬は参加するだけという結果が続いていましたが、今年はついにクラシックを船橋の6番人気ミューチャリーが初制覇するという歴史的な年になりました。騎乗した吉原寛騎手は金沢の名手。地元を知り尽くした見事なコース取りで栄冠をものにしました。2着のJRAのオメガパヒュームは4年連続の2着という珍記録を作ってしまいました。3着チュウワウイザード、4着1番人気のテーオーケインズで、後は離されました。ミューチャリーは立派ですが、今のJRAダート界は、ルヴァンスレーブ、クリソベレルといった大物が引退して、戦国時代のようなもので、勝ち馬はころころ変わっています。それでもミューチャリーの勝利は地方馬に希望を与えてくれたはず。馬名「お互いに」のとおり、今後もダート界を中央、地方で盛り上げてほしいものです。
アメリカのBCは、日本時間明日早朝に行われ、馬券も発売されます。日本馬7頭が挑戦します。今や日本馬の海外遠征は普通のことになりましたが、一番熱心なのが、関西の森秀行調教師です。「競馬に国境はない」という信念から世界を飛び回っています。アグネスワールドやシーキングザパールなど20年以上のキャリアは、貴重な財産となって後進に道を作ってくれました。
もはや海外レースは日本競馬のスケジュールに入っていると感じます。サウジ、ドバイ、香港、シンガポール、フランス、イギリス、アイルランド、オーストラリア、そしてアメリカと、交流する中で、日本馬の実力が試されます。そんな機会を作り出している森調教師は、海外遠征のパイオニアといってよいでしょう。それでもBCは高い壁です。フィリー&メアターフのラヴズオンリーユー、マイルのヴァンドギャルドは初挑戦。どんなレースを見せてくれるのか注目ですね。