注目の秋天は、3強が順当に1~3着を占め、力の差を見せつけました。エフフフォーリアは、堂々たる競馬で古馬を圧倒、19年ぶりに3歳馬が勝利しました。キャリアを考えると、まるで古馬のようにふるまう同馬にシンボリルドルフを見るようでした。ルドルフが、年上のカツラギエースとミスターシービーを完璧に打ち負かしたシーンを思い浮かべたのです。正攻法の堂々たる勝利でした。今後は有馬記念が目標とのことですが、中長距離の女王クロノジェネシスとの対決は楽しみです。そこを勝てば評価はさらに高まるでしょう。
2着のコントレイルは、スタートでバランスを崩しましたが、すぐにエフフォーリアの後ろに付けたのですが、そこから一列下がってしまい、それが最後までたたりました。それでも最後は最速の脚で迫りましたが、1馬身という決定的な差を付けられました。まあ、1番人気として、ぎりぎり面目を保ったというところでしょうか。最終戦となるジャパンカップでの力走を期待したいですね。
3着のグランアレグリアは、好スタートから早くも3番手で落ち着き、スローペースになった時点で私は彼女の勝利が頭に浮かびましたが、最後1ハロンでエフフォーリアに並ばれると、抵抗できないままコントレイルにも交わされてしまいました。脚をためるとすごい瞬発力を発揮する馬ですが、2000mでは、それが出来なかったという事でしょうか。しかし、ルメールの戦法を責めるわけにはいきません。可能性に賭けたわけですから、先着2頭が強かったという事です。
それにしても横山武史の落ち着いた騎乗は素晴らしい。これで親子三代の天皇賞優勝という大記録が生まれました。祖父の横山富雄も知っている私にとってはいいものが見られたという気持ちです。祖父は1969年秋のメジロタイヨウ、1971年春のメジロムサシ、父の典弘は、1996年春のサクラローレル、2004年春のイングランディーレ、2009年秋のカンパニーでした。こんな記録はめったに生まれません。来年以降、武史が春天を勝てば、親子三代春秋天皇賞制覇という不滅の記録が出来るでしょう。それも遠い事ではないと思います。菊花賞といい、それほど今の横山武史の騎乗は立派なものです。新スターの誕生ですね。武史とともに関東馬の逆襲が始まったのもいいことだと思います。