凱旋門賞は、あっと驚くドイツ馬トルカータータッソが勝利。2分37秒62の勝ちタイムは消耗戦を物語っていました。パリは天候不順で重・不良馬場が多く、昨年も2分39秒30でした。2012年のオルフェーヴルが2着したときは2分37秒68でした。クロノジェネシスは重もこなす馬ですが、さすがに日本とは違う馬場に最後は力尽きました。日本牝馬としては過去6着のハープスターに次ぐ7着ですが、ハープスターがレースが終わってから追い込んでいたよりは大いに見せ場は作りました。私は善戦と捉えています。稍重程度ならもう少しやれたのではないかと思います。ディープボンドは全くついて行けませんでした。昔、春の天皇賞を不良馬場で勝ったパワー型のメジロムサシがついて行けなくて力の差を感じましたが、あんな感じですね。天候ばかりはどうしようもありません。オルフェーヴルはさすがというべきでしょう。
日本の代表的な2400mのGⅠでは、2019年のダービーで勝ったロジユニヴァースのタイムが2分33秒7。ジャパンカップでは2003年のタップダンスシチーの2分28秒7が悪い方ですが、ロンシャンとは比べ物にならない差があります。タイムが出過ぎる馬場に慣れていると克服は困難です。ヨーロッパ、アメリカ、日本と国によって馬場状態はこんなに違うのです。ジャパンカップに外国から馬が来なくなったのも馬場状態を考えるとなるほどと思いますね。
2番人気2着のタルナワ、1番人気3着のハリケーンレーンは、さすがに良く追い込んできましたが、さらに外から来たのが、トルカータータッソでした。アダイヤーはちょっと仕掛けが早すぎたのか最後は止まり4着。4番人気スノーフォールは追い込み不発で6着でした。馬場に殺されたのか、あるいはピークを過ぎていたのかもしれません。
私の予想は、前回示した通り、タルナワ、ハリケーンレーン、アダイヤー、スノーフォール、クロノジェネシスの馬単ボックスでしたが、トルカータータッソは無印でした。ラブからの上記馬へのワイド流しは、ラブの取り消しで買えませんでしたが、一瞬ラブの代わりにトルカータータッソからのワイド流しが頭をよぎりました。ドイツ馬が好きで、ジャパンカップでもランドの単勝を当てたことがあったのです。しかし、今年は英愛が強いと踏んでいたし、トルカータータッソの成績は堅実ですが、重馬場のバーデン経済大賞が7頭立ての6着と沈んでいたことから重は苦手ではと思ったことも強く推せない理由になりました。あれこれ考えずに一瞬のひらめきを大事にするというのも有りでしたね。
ドイツはヨーロッパの大国ですが、サラブレッド生産は1000頭ほどという規模です。それでも時々こういう馬を出してくるんですね。父のアドラーフルークはサドラーズウェルズ系でドイツリーディングサイアー。母系にはアーバンシーがいるヨーロッパの力強い良血馬です。凱旋門賞のドイツ優勝は10年ぶり3度目。13番人気での単勝万馬券でした。
さて、このところ、重賞での1番人気の不振はちょっと目立ちます。セントライト記念、神戸新聞杯、オールカマー、シリウスS,交流の日本テレビ杯、スプリンターズSと敗戦続き。神戸新聞杯のシャフリヤール、日本テレビ杯のクリソベリルは1倍台でした。敗因は重馬場や休み明けとか言われますが、この連鎖はいつまで続くのでしょうか・・・。