アグネスゴールドがブラジルで死亡したとの知らせがありました。アグネスタキオンと同期で、きさらぎ賞、スプリングSを勝ちましたが、故障で大成しませんでした。種牡馬となり、アメリカを経てブラジルに渡って大活躍。当地でGⅠ馬を輩出して成功しました。サンデー系の底力を見た感じです。昔、日本は種牡馬の墓場と言われましたが、今では世界に貢献する種牡馬たちが各地で活躍する時代となりました。

 

 さて、第100回凱旋門賞です。ここにも日本産の有力馬が参加しています。凱旋門賞を知ったのは、競馬を始めて間もない頃、1969年でした。スピードシンボリが挑戦したことを聞いて、「馬も海外へ挑戦するんや」と知りました。スピードシンボリは、高齢まで活躍した馬で老雄と言われました。当時の表記で8歳(今なら7歳)という高齢で有馬記念を連覇しました。5歳から7歳にかけて日本代表としてアメリカ、イギリス、フランスの大レースに挑みました。馬主の和田共弘さんの夢がそうさせたのです。共感した野平祐二騎手とともに海外を転戦したのです。厚い壁でしたが、善戦しました。重賞12勝という日本記録を土産に種牡馬入りし、偉大な三冠馬シンボリルドルフの母の父として名を残しました。

 

 凱旋門賞は、ヨーロッパの馬以外で勝った馬はいません。日本馬は27回出走し2着が4回あります。特に2012年に挑戦した三冠馬オルフェーヴルは直線寄れなければ勝っていたと思われるレース内容でした。日本馬の悲願がこの凱旋門賞なのです。今年は記念すべき第100回。15頭が出走します。英仏愛が中心で、日本馬2頭とドイツ馬1頭が上記3国の厚い壁に挑みます。15頭の内、年齢別では、3歳馬が8頭、4歳が4頭、5歳が3頭、性別では、牡馬10頭、牝馬5頭です。凱旋門賞の特徴は、3歳と4歳が強い事。ここ10年でそれ以外は5歳が一度だけ制しています。特に牝馬は斤量にも恵まれて4歳が4勝、3歳は3勝しています。国別では、地元フランスが5勝、イギリスが3勝、アイルランド、ドイツが1勝です。

 

 今年は中々の豪華メンバーだと言われています。強豪のセントマークスバシリカやミシュリフが回避しましたが、いいメンバーが揃いました。

中心はアダイヤー、スノーフォール、タルナワ、ハリケーンレーンでしょう。アダイヤーとハリケーンレーンは、ゴドルフィン所有で父も同じフランケルです。アダイヤーは、英ダービーとキングジョージを勝ち、ここを勝てれば、ミルリーフやラムタラと同じ快挙を達成することになります。ハリケーンレーンは、英ダービーこそアダイヤーの3着でしたが、その後、愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャーと3連勝しています。

 

 そして注目はスノーフォールです。何とディープインパクト産駒です。2016年に凱旋門賞を勝ったファウンドの妹ベストインザワールド(父ガリレオ)が日本でディープインパクトを種付けして生まれたのがスノーフォールでした。ディープインパクトとガリレオという日欧の最高の血の結晶がスノーフォールということです。欧州オークス3冠を達成していますが、英オークスの16馬身差は驚異的でした。ただ、そのオークスの前日に行われた英ダービーとの比較では、同じ稍重馬場で、アダイヤーは2分36秒8、スノーフォールは2分42秒6でした。いくらスローペースだったとはいえ、あまりに大きなタイム差はレベルに問題があるのではと思われるところもあります。また、前走のヴェルメイユ賞2着も気になるところです。使い過ぎでピークを過ぎているのではという懸念もあります。後は、GⅠ4勝を誇る実力馬タルナワです。ただし、5歳牝馬の優勝がほとんどないのがネックです。同じことは日本のクロノジェネシスにも言えますが、出走すれば有力馬だったミシュリフとのドバイでの接戦を考えると勝負になってもおかしくはないでしょう。もし勝てば父バゴとの親子制覇という偉業達成になります。名前のごとく第100回に相応しい創成期(ジェネシス)が生まれるかも・・・。

 

 馬券は深く考えずに上記5頭の馬単ボックスにデットーリが乗る堅実駆けのラブから5頭へのワイド流し。計25点です。