昔に比べて2歳戦は充実してきました。ダービーからダービーへとの掛け声で、6月から東京、阪神で新馬が見られるようになりました。馬の成長は早く、2歳でも500キロを超える馬もいます。2歳戦を大まかに分けると、6月から9月までと10月から12月までに分けられると私は思っています。9月までにデビューできる馬は、1勝すれば、余裕が出来、休ませて後半の大きなレースに備えます。10月以降は、大物もデビューし、9月までに勝ち上がった馬と優劣を競います。こうして12月の2歳GⅠで一区切りとなります。

 

 毎年デビューする種牡馬にも注目するのが2歳戦です。一昨年、キズナとエピファネイアがデビューし、きっちり結果を出しました。昨年もモーリスとドゥラメンテの産駒が活躍しました。いずれもターフを沸かした内国産の名馬たちです。近年外国産種牡馬も期待を持ってデビューしましたが、成績は今一つ。アイルハヴアナザー、エンパイアメーカー、チチカステナンゴ、ノヴェリスト、ロージズインメイ、ワークホースなどの一流馬が輸入されましたが、中々20位以内に入れない状況です。唯一成功したのがハービンジャーでしたが、かつての勢いはありません。ディープインパクトを頭に内国産種牡馬の壁は厚いと言えます。しかし、今年は久しぶりに大物と言われるドレフォンがデビューし、現在好成績で2歳リーディング1位です。すでにジオグリフという札幌2歳Sを圧勝した馬を出しています。アメリカのスプリントチャンピオンですが、父ジオポンティは同じくアメリカの古馬芝チャンピオンで、ドレフォン産駒は、芝・ダートとも走れる万能型の可能性があります。

 

 種牡馬になれたタイプは大きく分けて4種類。AーGⅠ馬で圧倒的な成績を残した馬。Bー競走成績は今一つだが、兄弟に名馬がいる良血馬。C-わずかな出走であったが、いわゆる未完の大器のような馬、言い換えれば底を見せずに引退した馬。D-馬主に愛され、競走成績度外視で種牡馬になれた馬。と、こんな感じでしょうか。

 9月末現在の2歳リーディングでは、新種牡馬が4頭ベスト20位に入っています。先に紹介したドレフォンが1位で、7位にシルバーステート、14位にキタサンブラック、15位にイスラボニータです。シルバーステートを除く3頭はGⅠ馬で、タイプAです。シルバーステートはタイプCで、準オープンまでで故障しましたが、そのパフォーマンスは注目されました。父はディープインパクトです。彼の種牡馬としての可能性を信じて日高の多くの生産者が種付けを希望したのです。まずは順調な滑り出しと言えるでしょう。

 

 世界でもよく似た馬がいました。大種牡馬ダンジグです。故障で下級条件を3勝したのみでしたが、その3勝はいずれも5馬身以上の大楽勝でした。良血でもあり、種牡馬入りすると産駒が大活躍で米英においてリーディングサイアーに上り詰めました。また、ミスタープロスペクターも並の馬でしたが、ダート6ハロンで驚異的なレコードを出し、安い種付け料でスタートしましたが、ついには世界的な大種牡馬として君臨していきました。日本に輸入された馬で、1戦1勝のみで種牡馬になれたエタンは、アイルランドに残した数少ない産駒の中からシャーペンアップを出し、成功しました。

 秋の大レースとともに2歳戦も盛り上がっていきます。年末のリーディングもどのように変わっているでしょうか。大本命ディープインパクトを脅かす存在は現れるのか?そんな楽しみもある2歳戦です。