競馬界でノリさんと言えば二人います。一人はベテラン横山典弘騎手。もう一人は、作家の乗峯栄一氏です。週刊競馬ブックの連載やグリーンチャンネルに出演して楽しく笑っているおじさんです。私より5歳くらい年下の方です。

 乗峯さんとは一度だけ会ったことがあります。10年位前かな?仲間と京都競馬場へ行った時の事。レースが終わって、久保カメラマンから「今日は乗峯さんのスポニチ連載コラムの最後の日だから一緒に飲みに行こう」と誘われました。私と友人のTさんも「初対面だし遠慮しとこうかな」と言いましたが、久保さんは「いいからいいから」と言って淀駅の近くの居酒屋へ連れて行かれると、乗峯さん一行がいました。中には乗峯さんのことを「先生」と呼ぶファンもいました。その頃、乗峯さんはスポニチのコラムで複勝転がしで有名でした。かなり転がして最後にダービーというところで大失敗。複勝を買うところを間違えて単勝を買ってしまい、複勝を買いなおしたけれど、どちらも外れたというオチでした。

 

 一人づつ乗峯さんに言葉をかけてあげてください、と仕切り役の人が言って、私は「スポニチ連載ご苦労様でした。乗峯さんのコラムでテンポイント展が道頓堀であることを知っていい仲間に出会えました。ありがとう。スポニチコラムでは、青木るえかさんのコラムの次に愛読していました」と言って、あっ、一番にしてあげればよかったと思いましたが、青木るえかさんのほのぼのとしたコラムは絶品だったものなぁ。どうしておられるのかなぁ。懐かしい時代でした。乗峯さんは、飲みながら、皆の言葉を笑いながら聞いていました。私とTさんは早めに帰りましたが、宴会は楽しく続いたようでした。今は、グリーンチャンネルで相変わらず笑いながら競馬の昔話などされていますね。ダジャレ川柳や、複勝転がしもやっておられるようです。

 

 複勝転がしは、私も昔一時期やっていました。5000円スタートで、毎週1頭を選び勝てば転がすのです。かなりいいところまで行ったこともあります。そこで私流に長持ちする工夫を凝らしました。いくつか転がると、そこで二つに分けるのです。私は単線、複線と言っていましたが、そうすると、一つが駄目でももう一つが生き残って楽しみを残してくれるのです。「そんなもの邪道だ!」という人もいましたが、馬券の買い方なんて自由ですよね。楽しみ方を自分で編み出すことに楽しみを見つけることだってあるんですよ。でも長く続けると必ず終わりが来ます。どこで清算するかの見極めも大事です。馬券も奥が深いんですね。

 

 スポニチ大阪も今年はスタッフが入れ替わって、ちょっとコラムが、言っては何だが、イマイチの感じがします。I記者の定年、S記者の東京異動、O記者は例の件で姿を消しました。彼らのコラムはまずまず面白かったのですが、新しい記者さんのコラムでおっと思うことは少なくなりました。馬券だけのコラムはダメですね。騎手をトップに競馬人の人柄を伝えてほしいものです。偉そうに言うのもなんですが、おべんちゃらに終始するのもどうかな?仕事柄批判できる人は少ないけれど、それも必要な社会ではないでしょうか。