2年ぶりの夏の甲子園が終わりました。長雨にたたられた大会は、逆転やサヨナラ勝ちという筋書きのないドラマを多く演出しました。高校野球の魅力は、溌剌とした球児の姿にあります。何気なく見始めた地味な高校同士の一戦に釘付けになることがありますが、それは、先の読めない野球の持っているドラマ性でしょうか。今年は選手宣誓もよかった。昨年コロナで大会が中止になり、無念の思いを抱いた先輩たちへのメッセージが含まれた宣誓でした。思いやりの心が通うものでした。また広島での原爆記念日での生徒代表の挨拶も立派なものでした。棒読みで2ページをすっ飛ばした首相の挨拶と比べると心に響く挨拶で、若い人たちの成長に期待が持てるものでした。
夏競馬が終わろうとしていますが、若い騎手たちも頑張っています。特に関東の横山兄弟が伸びています。ダービー後、先週までの成績で若手(20歳代)で一番勝ち鞍を増産したのは横山武史騎手で、35勝を挙げベストテン5位に躍進しました。22歳で今や関東の顔になりつつあります。兄の和生騎手も23勝を挙げ、10位から7位に躍進しました。弟の活躍に刺激されたようです。菅原明良騎手も好調です。若手騎手は何かをつかめばぐっと成長しますね。18頭参加しても勝つのは1頭だけ。それだけ厳しい世界ですから競争も大変ですが、素晴らしい職に就いた喜びを胸に精進してほしいものです。
少し古くなりますが、この7月10日に全欧チャンピオン種牡馬のガリレオが他界しました。23歳でした。7月末現在でGⅠ勝利数が193勝、GⅠ馬は92頭という歴史的な大種牡馬でした。1998年生まれ。父は英愛で13年連続14回リーディングサイアーに輝いた至宝サドラーズウェルズ、母は凱旋門賞に勝ったアーバンシーという超良血です。自身2001年の英愛ダービー馬で、まさに21世紀の始まりに相応しい名馬の門出でした。なお、半弟に2000ギニー、ダービー、凱旋門賞に勝ったシーザスターズがいます。21世紀最強の兄弟でしょう。
ガリレオの産駒で最高の名馬はフランケルです。14戦全勝でGⅠ10勝、すべてワンサイドの勝利という怪物でした。すでに世界で多くのGⅠ馬(日本でも)を出していますが、今年は最高傑作ではないかといわれるアダイヤーが英ダービーとキングジョージを制し、凱旋門賞を狙っています。ガリレオの血はますます発展していくことでしょう。
凱旋門賞といえば、今全欧で注目されているディープインパクト産駒のスノーフォールがいます。英オークスを16馬身、愛オークスを8馬身、そしてヨークシャーオークスを4馬身差で楽勝と圧倒的なパフォーマンスを見せています。母の父がガリレオです。日欧合作の牝馬が凱旋門賞でどんなレースを見せるのか、上記アダイヤーとの対決は?大注目の凱旋門賞までもう1か月なんですね。
そんな時、ドゥラメンテの訃報が入ってきました。急性大腸炎で9歳という若さでの死亡です。キングカメハメハにアドマイヤグルーヴという良血で、皐月賞、ダービーを制しました。この2冠を関東馬が制したのは、サニーブライアン以来18年ぶりでした。特に皐月賞での瞬間移動は、驚愕のパフォーマンスでした。種牡馬として産駒を送り出して2年目。8月末の2歳リーディングはトップでした。一時記録となる284頭もの種付けを記録していましたが、それが影響したのかは分かりません。やはり種付け数は多すぎるのではないかと懸念します。