オリンピックの事をもう少し。今回無観客で開催されていますが、よく選手から聞くフレーズに「観客から力をもらった」「観客に後押ししてもらった」という言葉があります。だから勝てたというわけではないでしょうが、観客がいるかいないかでモチベーションに違いがあるのでしょうか?今回を見ていると、観客がいるいないに関わらず集中力を高め、勝負に徹することが基本であり、観客がいないからといって能力に影響することはまずないでしょう。それでも観客の声援はプラスにはなってもマイナスにはならないと思います。

 女子三段跳びでは、世界新記録が出ましたが、選手のいつも通りの、拍手、手拍子を求める姿がありました。それで自分を鼓舞するという事でしょう。少ない記者、関係者がそれに答えていましたね。日本選手はすでに金メダルの新記録を作り、地元開催の有利さを生かしています。また本命が力を出せずに敗れるのも競馬と一緒ですね。でも勝負だけではない、お互いを讃えあう姿はやはりオリンピックの良さです。

 

 デルタ株による感染の広がりとと、夏休みで観光客も増加しているのが気になります。石川県の感染者が増加したのも観光が原因でしょう。これにより金沢競馬でも関係者の集団感染で開催が中止に追い込まれました。金沢といえば、確か今年のJBC開催地でしたね。まだ先ではありますが、要注意ですね。

 

 さて、優駿8月号では「新世紀の名馬ベスト100」の結果が発表されました。2001年以降の20年間の馬が対象です。20年でもうこんなに名馬が登場しているなんて日本馬の凄い層の厚さを感じます。ベスト5は、順にディープインパクト、アーモンドアイ、オルフェーヴル、キタサンブラック、ウオッカでした。まず予想通りといったところでしょうか。特徴はやはり牝馬の多さ。ベスト20以内に9頭も入っていました。今や牝馬の強さは競馬の見方を変えてしまいました。そういえば、日曜日の新潟の新馬戦を勝ったルージュスティリアは、さすがディープの評判馬。着差はわずかでしたが、余裕十分。何と上がり32秒7という切れ味は、大物感たっぷりでした。母父ストームキャットは、ディープと好相性。気が早いですが、また1頭女傑が誕生する予感を覚えました。

 

 この新世紀の名馬は、道頓堀ターフ倶楽部でも企画を考えていたところです。「新世紀の20年」という構想で写真展はどうかと思いましたが、コロナでファンも来ないだろうとみていましたが、優駿で特集されたので良かったです。今、困るのは写真が撮れないことです。競馬場には各社1名ぐらいしかカメラマンは行けません。久保カメラマンはもうお年で、ここ5年ほどは数えるくらいしか撮っていません。弟子のA君がせっせと競馬場で撮っており、阪神競馬場の地下通路に阪神競馬で活躍したGⅠ馬の大きな写真が出ていますが、彼もやっとその写真(アーモンドアイ)を掲載してもらい、これからという時にコロナでフリーランスのカメラマンは入れなくなりました。

 昨年秋、そのA君から電話がありました。「新田さん、京都競馬場へは入れないんですが、向こう側へ行ったことありますか?」「うん、かなり昔だけど1周したことあるよ。宇治川の堤防になっていて、そこから競馬は見られるけど、大きな木が邪魔だな。」「秋のGⅠ、そこから撮ろうかと思ってるんです」「今や大きな木はもっと高くなってるだろうし、うまく隙間から走ってる馬が撮れるかだね」「やってみます」ということで、A君は挑戦した結果、木々の間を走る馬たちのショットをものにしました。コロナでほんと色んなことがあります。