1年延期のオリンピックが始まりました。緊急事態宣言という状況で大イベントはあり得ないと専門家は言い続け、その通りになりつつありますが、政府は強行しました。思えば、東京開催が決まった時、福島は完全にアンダーコントロールされていると前首相は世界に大ウソをついたのです。また、招致委員会は東京の7月から8月は、快適な季節とこれまた平気でウソを並べたのでした。更に女性差別を差別と思っていない組織委員会会長の森さんの辞職に始まり、スキャンダルは後を絶ちませんでした。それでも現首相は「安心・安全な五輪」と説明なしで繰り返すばかり。本音は、オリンピックの成功で何もかもうやむやにして総選挙というシナリオだろうと勘ぐってしまいます。頼みのワクチン接種もとん挫した状態で、もはや、復興五輪も、ウィルスに打ち勝った証しも消え去り、何のための五輪か分からなくなりました。

 

 一方、競技が始まると日本勢のメダルラッシュ。今大会はスター揃いで、皆、期待に違わぬ快進撃に大盛り上がりとなりました。感染者数が増えてもオリンピックが助けてくれる?そんな希望的観測も今日東京の感染者数が3000人を超える勢いだと報じられれば、医療のひっ迫が案じられます。そういう私もオリンピックファンで、中学生の時に見た東京大会の興奮は今でも鮮明に残っています。今回も初日からテレビにくぎ付けです。しかし、終わった後、どうなるんだろう?オリンピックロスと医療ひっ迫が待ち受ける日々を思うと、心配になります。選手たちは、口々に開催してもらったことや支えてくれた人への感謝の言葉を口にします。選手たちも苦しんでいることが分かります。それでもこの機会に全力で向き合って悔いのない戦いをした結果が良い方向へ向いているのだと思います。

 

 競馬もオリンピックに協力しています。先週から小倉はお休みで、新潟と函館の二開催。馬術競技への獣医師の派遣や馬運車の貸し出しなどに協力しているのです。小倉が休みのため、関西馬はどっと新潟へ遠征。土日とも12レース中9レースで関西馬が勝利し、新潟は西の草刈り場と化しました。昨年も3週間で西が49勝と東の23勝を大きく上回りましたが、今年も関西旋風が吹き荒れそうです。メインの重賞は東が1~3着を独占し、面目を保ったのが救いでした。