朝、BSでメジャーリーグ中継を見ているのですが、大谷選手の活躍に夫婦そろって応援しています。打者としてホームランは打つし、走るし、投手として投げるし、それは、まるで漫画の主人公のようです。オグリキャップの有馬記念みたいかな。年間10登板以上で30ホームランをマークするのは、歴史あるメジャーリーグ史上初とか。伝説のベーブ・ルースを上回ったのです。

 そして素晴らしいのが、彼が本当に楽しくやっていることです。イチロー選手も凄かったが、彼には求道者的な面がありました。大谷選手は笑顔が絶えず、スポーツで人を幸福にする何かを持っているようです。

 

 イチロー選手によって、年間安打記録を破られた、ジョージ・シスラー選手の名が再注目されたように、大谷選手によって再びベーブルースが甦りました。日本選手が偉大な記録により、レジェンドを呼び戻したのならこれほど誇らしいことはありません。

 

 先週の競馬でも同じようなことがありました。今年90周年を迎えた小倉競馬の1週目でした。ちなみに、JRA全国10競馬場で開設100年を越える競馬場は、1位の函館の125年をはじめ、札幌114年、福島103年、中山101年と4場を数えますが、小倉は京都に続き6番目となります。日本の競馬も結構歴史があることが分かりますね。

 その小倉開幕週で好タイムが続出しました。夏の小倉開幕週は例年好タイムが出ますが、ここまでの速いタイムは記憶にありません。芝のクッション値は9、9で標準でしたが、数値では測れない馬場状態になっていました。各騎手は、「硬くはなく、すごく走りやすい馬場だった」とコメントしています。魔法の馬場が出来上がっていたようです。土曜日の2勝クラスの戸畑特別で1200m1分6秒4の怪レコードが出ました。あのアグネスワールドのレコードを22年ぶりに更新したのです。この時点で日曜日のCBC賞は更なるレコード必至と思われました。そして、やはり出ました!1分6秒0!驚きのタイムでした。世界レコードは1分5秒68です。勝ったファストフォースは逃げ切りで、途中10秒台のラップが3回も記録されました。ジョージ・シスラーやベーブ・ルースのように、アグネスワールドも甦ったのです。

 

 アグネスワールドは不運な馬でした。日本調教馬で只1頭、英仏で短距離GⅠを勝った馬なのに最優秀短距離馬に選ばれませんでした。その価値はもっと評価されてよかったでしょう。時代が短距離馬を高く評価していなかった証拠でしょう。エルコンドルパサーが凱旋門賞2着で年度代表馬になりましたが、アグネスワールドにとっては、当時の凱旋門賞一点張りの風潮が招いた不公平な評価でした。

 22年間破られなかったレコード記録は魔法の馬場によって破られましたが、1999年仏アベイドロンシャン賞、2000年英ジュライCのGⅠ2勝は決して色あせるものではありません。久保カメラマンは、当時この快挙を見事にゴール前の迫真のシーンとしてとらえています。その写真は今でも道頓堀ターフクラブギャラリーに燦然と残されています。

 

 

 さて、もう一つの日本レコードにも驚かされました。芝1800mというポピュラーな距離で7年ぶりで更新されたレースは、何と3歳未勝利戦でした。しかも2戦目の馬が大差で圧勝したものです。エスコーラというディープインパクト産駒ですが、出遅れから徐々に差を詰め、先頭を奪うと、後は独壇場、道中1400m通過が1分20秒6,1600mが1分31秒8で、直線更に引き離し、最後は追わずにフィニッシュ。1分43秒8は、グランデッツアの記録を0.1更新しました。サラキア、サリオスの弟と筋の通った血統で、気性難があり、不良馬場の新馬戦から立て直しての参戦は、ここでは物が違ったようです。未勝利馬が日本レコードで快勝という記録は不滅かもしれません。

 実はこの馬、私のペーパー馬なんです。2019~20年シーズンで、所属するPOGで優勝した私は、翌年、ルペルカーリアと、このエスコーラで連覇を狙ったのですが、あえなく惨敗。そんなにうまく行かないのが競馬でした。20~21シーズンのPOGは終了しましたが、それでも、今回の復活は楽しみが増えましたね。馬場が良かったのはもちろんですが、この馬の能力も半端じゃないと嬉しく思った次第です。

 

 前半戦回顧②は、次回にします。