日曜日の阪神5レースの新馬戦。素質馬が揃い注目されていましたが、馬場入場時、松山騎手騎乗のローマンネイチャーに放馬したテーオーコンドルが襲い掛かり、松山騎手は顔面打撲で、こちらも放馬となり、乗り代わりとなりました。この様子がユーチューブで見られ、2頭が他馬の周りをうろうろする様子が見られました。若い馬なので興奮したのでしょうか、何とか2頭とも出走になりましたが、まるで、テーオーコンドルがローマンネイチャーにケンカを売っているように見えた珍しい映像でした。結果はローマンネイチャー4着、テーオーコンドル6着でした。勝ったレッドベルアームは、兄弟2頭が重賞勝ち馬でこの馬も素質を感じました。

 

 宝塚記念はクロノジェネシスが貫禄勝ち。2番手につけたレイパパレをマークして直線軽く鞭が入ると即座に反応して一瞬で勝負を付けました。楽だったとルメール騎手。これでグランプリ3連覇、宝塚記念連覇という牝馬初の大記録を打ち立てました。今や、マイルのグランアレグリアと中距離のクロノジェネシスは最強馬の存在です。そして、サンデーレーシングの吉田俊介代表から、凱旋門賞への本格挑戦の言葉が発せられました。もちろん簡単なことではありません。英オークスを圧勝したディープインパクト産駒のスノーフォールをはじめ、プリンスオブウェールズS勝ちのラブ、更にドバイシーマクラシックを勝ったミシュリフなどの強敵が待ち構えています。ただし、クロノジェネシスは距離も馬場も合いそうな雰囲気があり、父バゴは凱旋門賞馬。日本に輸入された種牡馬の仔として、文字通り凱旋することになればフランスでも、ちょっとしたニュースになるでしょう。そうなれば日本牝馬の挑戦はハープスター以来で、ハープスターの6着を上回る結果も期待されます。強い日本牝馬の欧州デビュー。秋に大きな楽しみが出来ましたね。

 

 乗りに乗っているルメール騎手は、初の宝塚記念勝ちでしたが、JRAGⅠは39勝目。JRAGⅠ完全制覇まであと4つ。武豊があと2つで足踏みしているので、今の勢いと持ち駒から逆転もあるかもしれません。とにかく落ち着いて乗っているのが凄い。土曜日の東京の新馬戦で3番人気のジオグリフという馬で、前の2頭が早めに抜け出して争うところを後1ハロンから一瞬で差し切ったのは、あわてなかったのが勝因でしょうが、新馬なのにどれだけの脚を持っているのか分からないのに手ごたえで勝ちパターンを演出したのには驚きました。彼は今、全盛期でしょうね。

 

 さて、今週の水曜日には、上半期ダートチャンピオンを決める帝王賞が大井競馬場で行われます。テレビ中継もあるようです。過去10年すべて中央馬が優勝していますが、今年は地方馬カジノフォンテンが、川崎記念、かしわ記念のJpnⅠを勝ち絶好調で挑むのが話題です。フリオーソ以来地方馬で中央馬と互角に戦えた馬は久しくいませんでした。カジノフォンテンがうまく逃げられたらチャンスはあるでしょう。しかし、層の厚い中央馬がたやすくそれを許すかどうか?オメガパヒュームとチュウワウィザードの2強がマークしてくるでしょう。2頭の比較では、大井が大得意のオメガがやや有利でしょうか。その他でも、テーオーケインズ、ダノンファラオ、オーヴェルニュ、マルシュロレーヌ、クリンチャーと精鋭揃いの中央馬はそれぞれ好調で世代交代を狙っています。王者クリソベレルが戦列を離れており、近年ではまれにみる激戦ではないでしょうか。