明日は春のグランプリ宝塚記念です。ダービー、安田記念が終わり、2歳新馬戦も始まっていますが、宝塚記念が終わらないと前半戦の終了とはいかない気分です。しかし、このレース、JRAにとって悩ましいレースでもあります。日本のキングジョージを理想として何とか盛り上げたいという一面はあるのですが、一流の3歳馬の参加は望み薄。過去にはダービー馬も出走しましたが、さすがにダービーで100%に仕上げた馬が更に好走するのは無理な話でした。また、秋を考える馬には蒸し暑いこの季節に無理はさせず休養を選ぶ陣営も多いのです。
今年も春先には豪華メンバーによるグランプリが見られると期待した人も多かったでしょうが、結局ファン投票10位以内で出走するのは4頭になりました。ああ、いつものことだなぁとため息です。そういったジレンマに悩むのが宝塚記念です。でも今回は、一応ファン投票1位のクロノジェネシスが出るので、何とか格好はついたというところでしょうか。
見所は、近年の傾向である強力牝馬たちの対戦です。昨年のグランプリ春秋連覇のクロノジェネシスがスピードシンボリ、グラスワンダーに続くグランプリ3連覇の偉業に挑みます。もちろん牝馬としては史上初で、更に宝塚記念の連覇ならゴールドシップに続いて7年ぶり史上2頭目の快挙。これはもう「ミス宝塚」というべきでしょう。それに待ったをかけるのが、大阪杯でコントレイル、グランアレグリアを突き放して驚かせたレイパパレです。422キロの小さな馬ですが、好馬体の持ち主で、搭載エンジンは高性能です。明日は雨予報で大阪杯の再現もあるでしょう。クロノジェネシスもパワータイプで、重馬場も苦にしないので、大方は一騎打ちの予想です。レイパパレが勝てば、グレード制導入後、デビューからのGⅠを含む連勝記録は7となり、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、コントレイルに並ぶ2位タイとなり、牝馬としては1位となります。なお、全体1位は8連勝のシンボリルドルフです。そう考えれば歴史的な牝馬対決ともいえるでしょう。
牝馬の時代、忘れてはならないのが、3番手のカレンブーケドールです。強い5歳牝馬の一角で、GⅠレースで好走するものの後1歩が足りません。しかし、宝塚記念の傾向として「悲願のGⅠ達成レース」という側面があるのです。古くは、メジロライアン、マーベラスサンデー、サイレンススズカ、メイショウドトウなどがそうでした。カレンもここは悲願のGⅠ取りのチャンスでしょう。1~3番人気が牝馬とは、一昔前では考えられないことです。
さて、展開は、キセキの出方次第でしょうか。キセキが行くなら、レイパパレは2番手で、キセキが抑えたならレイパパレはハナに行くでしょう。或いは、1番枠を利してユニコーンライオンが行くかもしれません。クロノジェネシスは、レイパパレをマークし、カレンブーケドールと相前後する位置取りでしょうか。どこから仕掛けていくのか、マークする方が有利か、来るのを待つ方か、駆け引きが面白そうです。馬券は順当に3強を中心にして、穴で3着にアリストテレスとミスマンマミーアを入れてみようと思っています。