安田記念は日本のマイル戦の最高峰のレースです。クラシックほどの人気はありませんが、誤魔化しの利かない東京マイルを勝つことの評価はもっと高くてもいいでしょう。このレースは、接戦が多いことでも知られています。過去10年で8回もハナ、クビの熱戦が繰り広げられました。 しかし、昨年、グランアレグリアが2馬身半という決定的な差をつけてマイル女王として君臨したのでした。そして今年も彼女は参戦してきました。ヴィクトリアマイルの勝ち方を見ればここも無事通過とみるのは妥当なところでしょう。

 グレード制以後、このレースを連覇したのは、ヤマニンゼファーとウオッカだけです。秋のマイルチャンピオンシップは、ニホンピロウイナー、ダイタクヘリオス、タイキシャトル、デュランダル、ダイワメジャーの5頭を数えますが、難易度は安田記念の方と言えます。両レースの合計勝利数は、ニホンピロウイナー、タイキシャトル、ダイワメジャーの3勝です。グランアレグリアがここを勝てば並び、秋のマイルチャンピオンシップも勝てば単独首位となります。秋天や海外遠征も視野に入っているようで、名伯楽藤沢調教師の最後の名馬としてそ の動向が注目されます。

 

 少し心配なのは、今降っている雨が日曜まで残るのか、またいつもより間隔が詰まったローテーションがどうなのか、といったところですが、東京の馬場状態は良好で、日曜は乾いてくると思いますし、間隔もそう気になるほどではないと思います。頭数も手ごろだし、いつものように豪快に伸びて来るでしょう。相手筆頭は、インディチャンプ。この馬は一昨年に安田、マイルCSを勝っており、先に述べた混合マイルGⅠ3勝のタイ記録に挑戦資格のある馬です。父のステイゴールドの牡馬にしては珍しいマイラーです。オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ、レインボーラインなどステイヤーが多いステイゴールド産駒ですが、ここ3走は距離を延ばすより短い方に挑戦してきました。勝てはしませんでしたが、きっちり上位に来るように最後の伸びはさすがです。この馬は1800m以下ばかり走っていますが、母父もキングカメハメハですので、一度2000m以上を走らせてみればどうかなどと私は思うのですが・・・。

 

 他ではサリオスもまだ見限れません。マイルチャンピオンシップは、後ろから行きすぎましたし、大阪杯は重馬場に苦しみました。ここは試金石です。久しぶりに3歳が挑戦してきました。NHKマイルCを勝ったシュネルマイスターです。3歳の挑戦はもともと少なくて、2011年に一度だけ勝ったのがリアルインパクトでした。その仔ラウダシオンが親子制覇と三代制覇を狙います。この馬も東京コースは合いそうです。

 穴なら休み明けの実力馬ダノンキングリーでしょう。ここ数戦は、ちぐはぐなレースをしていますが、決して力が劣るわけではありません。馬券は、グランからの馬単。相手は上記の5頭で強弱をつけ、裏も少し買うことにします。まぁ、春の東京を締めくくるのは、やはり女王でしょうね。