一つのGⅠレースが終われば、いくつかの記録が歴史に刻まれていきます。2年ぶりの有観客で行われた今年のダービーも記憶に残る印象深いレースとなりました。1番人気の横山武史騎乗の皐月賞馬エフフォーリアは内で我慢して、4コーナーで前が開くと直線で外へ持ち出し先頭に立ちました。ここも楽勝かと思いましたが、マークしていた福永祐一騎乗のシャフリヤールが驚異的な末脚で伸び、ハナ差交わしました。
緩やかな流れから後半は45秒3ー33秒9という瞬発力勝負。勝ちタイム2分22秒5のダービーレコードでした。これで父ディープインパクトは、ダービー4連覇。通算7勝目でトウルヌソル、サンデーサイレンスを抜いて史上最多勝利を打ち立てました。まったく大したものです。GⅠ級4連覇はオークスでのパーソロンがあります。この分野では、ディープが父サンデーを超えました。真に偉大な親子ですね。
エフフォーリアの横山武史は、ほぼ完璧に乗りましたが、運がなかったという事でしょう。決して責められるようなことはありません。ダービーで1、7倍の馬に乗った見事な騎乗は今後良い経験として役立つことでしょう。シャフリヤールの福永祐一は、何と4年で3回目のダービー制覇。思えば、エピファネイアで悔しい2着がありましたが、今回はそのエピファネイアの仔を差し切ったという皮肉な巡り会わせとなりました。武豊に翻弄された時代を潜り抜け、今度は若手の前に立ちはだかる存在になりました。通算2448勝、GⅠ30勝目。重賞は通算152勝。歴代ベスト5に入る成績は、技量は別としても父の天才福永洋一を超えたと言ってもいいでしょう。3着ステラヴェローチェもよく追い込んできました。父バゴは、凱旋門賞馬ですが、2010年に菊花賞をビッグウィークで制してから約10年鳴りを潜めていましたが、一昨年から急に復活し、クロノジェネシスやステラを出して来た不思議な馬です。今後ステラヴェローチェは、底力がある馬に育ちそうです。
4着は私が期待したグレートマジシャンでした。ステラから鼻差の4着とよく走っていますが、馬がまだ若いのかテンションが少し高かったようです。5着の牝馬サトノレイナスは、ルメールがペースが遅いとみたのか早めに上がっていきました。レイデオロのダービーを見るような感じでしたが、直線は苦しかったのか外へ寄れていました。いつもと違うレースになるとこんな感じになることは多いので、これが実力ではないでしょう。以下は2馬身離されました。今年は、毎日杯のレベルが高かったという事が分かりました。日本タイレコードは伊達ではなかったという事でしょう。ゾロ目回(88回)のダービーは1番人気は勝てないというジンクスは今回も残りました。11年先?もう忘れているでしょう。(笑) 馬券はやられましたが、まぁ、いいダービーでした。