ダービーがフルゲート18頭を切ったのは、2014年ワンアンドオンリーが勝った年以来です。ダノンザキッドが故障で抜け、キングストンボーイも自重しました。藤沢和雄調教師は来年が定年退職の年。最後のダービーでしたが、馬優先で無理をしないところが、さすがです。
前にも書きましたが、1970年以降、中山での皐月賞で3馬身以上の差をつけて勝ったのは、エフフォーリアの前には、ミホシンザンとナリタブライアンだけです。ナリタブライアンは、史上最強の三冠馬と言われています。三冠の中身は、皐月賞が3馬身半、ダービーが5馬身、そして菊花賞が7馬身。合計15馬身半は三冠馬の中でも突出しています。2位はディープインパクトで9馬身半、3位はオルフェーヴルの7馬身です。ナリタブライアンの凄いところは、2歳時の京都3歳ステークスから4歳時の阪神大賞典まで10戦9勝でそのすべてが3馬身以上という圧倒的な勝ち方でした。休み明けの京都新聞杯でスターマンに敗れたのが惜しい1戦でした。この間、重賞8勝でGⅠ5勝です。
エフフォーリアは、共同通信杯、皐月賞と非常に強い勝ち方をして今回も1番枠と運も味方につけて文句なしの大本命です。皐月賞は内がぽっかり開くという展開も向きましたが、抜け出す足が速いというのも同馬の実力と言えるでしょう。果たして単勝支持率はどのくらいになるでしょうか?そして死角はあるのか?どんなに強い馬と思われている馬でも敗れることはあります。エフフォーリアによく似た臨戦過程の馬では、2016年のディーマジェスティがいます。この馬も共同通信杯を勝って皐月賞馬となり、ダービーは1番人気でしたが3着に敗れました。ただ、当時は他にも強い馬がいましたが、今回の皐月賞組では逆転は難しいと思います。私は、今回は皐月賞と違う路線を選んできた馬が例年より強力だと感じています。エフフォーリアの相手には、思い切って皐月賞2着以下の馬を切り捨てて考えてみました。
まず、毎日杯で1、2着したシャフリヤールとグレートマジシャンです。この時は馬場状態が素晴らしく、速い時計での決着となりましたが、それにしても凄いタイムでした。1800m1分43秒9は日本タイレコードだったのです。3歳のこの時期としては破格のタイムでした。間違いなく素質はあります。そして、2頭とも京都新聞杯を疲労を考慮してパスしたのも好感を持てます。シャフリヤールは共同通信杯はエフフォーリアの3着でしたが、キャリア2戦目での差が出たとも考えられます。グレートマジシャンともども要注意です。次にサトノレイナス。桜花賞2着でしたが、末脚の切れは牡馬に負けていません。自信満々のルメールが乗るのも心強いですね。馬主の里見さんにとっては悲願のダービー制覇に近づいたというところでしょうか。不安点は、1600mのみ4回走っているところ。過去10年でも3着以内全馬が1800m以上の経験を持っています。あのウオッカも1600mが多かったが1800mも1回走っています。しかし、父がディープインパクトで2400mは大得意ですからあまり心配することはないでしょう。最近の牝馬の強さは承知の通り、2キロ差も魅力です。以上がディープインパクトの包囲網と言える3頭です。
他で面白いと思えるのは、ワンダフルタウン。トライアルとして長年ダービー馬を出せない青葉賞優勝馬ですが、この馬は一息入れて青葉賞が今年初の出走でした。もともと素質馬でしたから叩き2走目は歓迎の口でしょう。ちょっと勝ち味に遅い馬ですが、確実に伸びてきます。もう1頭、バスラットレオンです。ニュージーランドトロフィーで強い逃げ切りを果たしましたが、NHKマイルで落馬してしまいました。血統的には、キズナにニューアプローチ。距離はこなせるでしょう。キングカメハメハやディープスカイのようにマイルから2400mは実例があり、不可能ではありません。後は絶対能力ですが・・・。
さて、今年はゾロ目の88回。過去1960年以降のゾロ目ダービーでは、33回がテイトオー、44回がラッキールーラ、55回がサクラチヨノオー、66回がアドマイヤベガ、77回がエイシンフラッシュです。共通点は1番人気が無し! う~んエフフォーリア危うしか?
さあ、結論です。無謀な皐月賞2着以下を切ってしまう馬券術。うまく行くかどうか、それも楽しみですが、買い方は、3連単のフォーメーションで、1着にエフフォーリアとグレートマジシャン、2着に上記2頭にシャフリヤールとサトノレイナスを加え、3着に更にワンダフルタウンとバスラットレオンを加えての24点。そして、戸崎のダービー勝利を夢見てグレートマジシャンの単勝とエフフォーリアへの馬単(裏も押さえて)も加えて楽しむことにします。 グッドラック!