天皇賞・春は、実力馬が順当に上位に来ました。スタートから有力馬が前に行き、スタミナ比べのレースになりました。逃げたディアスティマは、4コーナーでまだ余裕がありそうに見えましたが、カレンブーケドールは、それを見て早めに仕掛けました。もう一呼吸待ってもよかったとは、結果論です。ディープボンドとアリストテレスがカレンを追い、ディープが抜けたところへ狙いすましたようにワールドプレミアが交わしました。アリストテレスは、カレンを交わせず4着。最後にウインマリリンが追い込んで5着。牝馬がグレード制以後23頭挑戦し、1頭も掲示板に載らなかったのが、2頭載ったのですから、さすが牝馬の時代だと感心しました。カレンブーケドールは、女ステイゴールドですね。
消耗戦で上位馬の上りは37秒台でしたが、勝ったワールドプレミアだけは36秒7と、この馬場での切れ味が勝りました。福永祐一騎手は、18度目のチャレンジで初勝利。武豊騎手の骨折リタイアにより回ってきたチャンスをしっかりものにしました。そして、父福永洋一さんに並び、横山富雄、典弘親子に続く2組目の天皇賞親子制覇となりました。八大競走は有馬記念を残すのみとなり、しかもこれが重賞150勝目。史上4人目の大記録で、名実ともに大騎手の仲間入りです。
終わってみれば、新時代到来には少し早かったようです。立ちはだかったのは、やはりディープインパクトでした。1着ディープ産駒、2着は孫、3着もディープ、4着の母の父もディープ、とディープ祭りの様相でした。これでディープインパクトは、3年連続の勝利で3勝目。オペラハウスに並びました。4勝は、サンデーサイレンスとステイゴールドです。来年もワールドプレミアが現役ならタイ記録のチャンスとなるでしょう。
私の馬券は、1-6の枠連を厚めに買っていたので、ほんの少しのプラス。コーヒー代ぐらいでした(笑)あれもこれもと、気になる馬が多かったのですが、結局4番人気までが上位を占め、意外と実力差が現れたレースでした。
ところで、競馬界の機関紙「優駿」が今年80周年を迎えています。雑誌としては戦前の昭和16年からある息の長い雑誌です。私は昭和40年代の半ばから読んでいますが、当時とはずいぶん様変わりしました。今はカラー写真が多く、馬のグラビア誌のような感じです。以前はもっと専門的な記事が多く、読者の意見も多かったのですが、近年は何か一方的な感じがします。以前は、名編集長と言われた宇佐美さんが、寺山修司、山野浩一などを引っ張ってきて自由な文章を書かせて、読みごたえがありました。それと今は月刊誌は世のスピードに遅れてしまうので、難しい立ち位置にあるのが中途半端な理由でしょうか。
中途半端といえば、気になるのが、リーディングボードの欄です。リーディングジョッキー、トレーナー、サイヤー、ブルードメアサイヤー、オーナー、生産牧場の各リーディングを紹介しているのですが、上位20までなのです。競馬会の機関紙がこれでは困りますね。一歩譲っても総決算の2月号では100位ぐらいまでは載せるべきでしょう。それと、何故か競走馬のリーディングがありません。過去にはあったはず。確か収得賞金順だと思いますが・・・。このご時世、本はなかなか売れませんが、競馬がスポーツであり、文化であることを念頭に今後も歩んでほしいと願っています。