第81回皐月賞は、2番人気のエフフォーリアが3馬身差で圧勝しました。三冠レースの中で中山の皐月賞は一番着差がつきにくいレースです。グレード制以後で3馬身以上の差で勝ったのは、ミホシンザンとナリタブライアンだけです。(オルフェーヴルもそうですが、東京コースでした)
ちなみにダービーは9回、菊花賞は5回3馬身以上の勝利が記録されています。レースは、3~4コーナーから各馬が激しく動き、持久戦になりましたが、エフフォーリア横山武史は落ち着いて上手くコーナーワークで内をつき、一気に抜け出しました。好騎乗でした。終わってみれば1強でしたね。デビュー5年目での初GⅠは、22歳3か月28日で、史上2番目の年少Vでした。そして父横山典弘との皐月賞父子制覇となりました。これは、史上3組目の快挙。過去、武邦彦、豊と福永洋一、祐一の父子制覇に次ぐものです。そして、父横山典、祖父横山富雄に遡るGⅠ級騎手三代の記録は史上初の事です。
祖父横山富雄は、1960年から70年にかけて活躍した、いぶし銀のジョッキーでした。フジノオーで中山大障害4連覇など障害ジョッキーとして名を上げ、120勝、勝率。288、連対率。499という驚異的な成績を残しました。後に平地1本でも冠名メジロの馬で大活躍。メジロタイヨウ、メジロムサシで天皇賞、ニットウチドリで桜花賞、ビクトリアカップなどに勝利しています。病気のため、1983年に引退し、調教助手となり2005年に定年。2009年に69歳で死亡しています。関東の騎手の全盛時代を駆け抜けた人で、加賀、増沢、郷原、大崎、菅原、中島啓之、吉永正人など錚々たる騎手たちと、しのぎを削ったものでした。私は、メジロムサシやニットウチドリを思い浮かべます。関東馬が強かった時代でした。今回の1、2着は、関東馬。巻き返しに期待したいものです。
私の馬券は、やや重までなら、エフフォーリアとダノンザキッドは崩れまいと読んで、2頭軸の3連複を手広く、そして、2頭の馬連が6倍ならおいしいと思ったのでしたが、ダノンが失速で万事休すでした。ダノンの敗因は分りませんが、しいて言えば、本場場に入ってきてから発汗がひどく、むきになって走っていたように見えたことが原因かも。それにしても負けすぎで、陣営も頭を抱えていることでしょう。有馬記念のアーモンドアイや、阪神大賞典のアリストテレスなどが陥ったペースに乗れずにリズムを崩したケースかとも思えます。かつて「馬は生き物ですから・・」と言った内田博騎手の言葉を思い出します。 とにもかくにも、三代目襲名おめでとう!そして、昨年同様無敗の皐月賞馬の誕生、ダービーの大本命現るという結末でした。