クラブ法人「ラフィアン」の創始者だった岡田繁幸氏が亡くなられた。私と同じ年で、私は過去に同クラブの一口会員にもなっていたので親近感を持っていました。テレビなどで拝見すると、熱い人で、馬の説明などでは本当に馬のことをよく理解し、愛しているなと感じました。説明は、筋肉がどうだとか、難しいことが多く、正直あまりピンとこないこともありました。パドック解説では他にも角度がどうとかいう人もおられますが、品評会ではないので、私は気にしません。
馬を見るのは好きなので、パドックはよく見ます。サラブレッドは綺麗ですからね。ある時、初心者の人にどういう見方がいいですか、と尋ねられ、元気のいい馬がいいですよ、と答えたところ、レースが終わって私の所へ嬉しそうに来られて、あなたの言う通り来ました、当たりました!と喜ばれました。いやいや、まぐれですよと答えましたが、元気がないよりあった方がいいというだけの事でした。馬の見方は難しい。あくまで状態の確認程度と考えるのがいいでしょう。競走馬は脚力がなんぼの世界です。馬の形が良かっても走らない馬はいくらでもいます。知らずに平凡な鹿毛で小さかったトウメイやディープインパクトを見ても、驚くことはありません。走れば驚きの走りを見せてくれますが・・・。
競馬ブックの水野さんが、岡田さんのことを「馬ほめの言葉の力という点において仰ぎ見る巨人だった」と書いておられましたが、それで思い出したのが、若い頃、牧場巡りをしていて、確か門別種場所だったかで、日高の青年部の人たちの研修?に出会い、こっそり種牡馬の解説を一緒に聞いていた時でした。講師の方の説明がとにかく褒めまくりでしたね。将来うちの種牡馬の仔を買ってくれるかもしれないとの判断でしょうか、セールスポイントを熱っぽく解説してくれました。
パドックで馬を見ていてよく見える馬が必ずしも来るとは限りません。レースでは色んなアクシデントもありますから。でも、自分がいいと思った馬はマークしておくことは競馬を楽しむ一つでしょう。自分を信じることです。昔、印象に残っていることがありました。1983年のローズSでした。人気はセントライト記念で牡馬を退けて1、2着したメジロハイネとダイナカールが抜けた人気でした。私はパドックで何度見てもロンググレイスとグローバルダイナが良く見えるのです。こちらは3、4番人気でした。半信半疑で両馬の枠連を1点で買ったところ、その通りに来て配当は確か4000円台でした。それから熱心にパドックを見るようになったのです。もちろんいつもいつも当たるとは限りませんが、楽しみは増えましたね。
もう一つのエピソードです。数年前のきさらぎ賞でした。私がパドックで馬を見ていると、斜め後ろから聞こえてきた会話でした。ベテランらしいおじさんが初心者の若者に言っています。「あの人気馬だが、観客の方をじろじろ見てるだろ。あんな集中力を欠いた馬は危険なんや。あれ、本命やが飛ぶぞ」と。私は違う見解でした。あれは若い馬が好奇心で観客の方を見ているんだと思いました。知らないところへ連れて来られたら人間がいっぱいいるなという感じでしょうか。レースはあっさりその馬が勝ちました。馬の名前は、サトノダイヤモンドでした。パドックうんぬんより、すでにそれまでのレースっぷりが能力を表していたので、パドックの仕草はかえって大物ぶりを見せていたという事でしょうか。
先週の高松宮記念、ディープインパクトの芝GⅠ完全制覇はなりませんでした。サウンドキアラ6着、ダノンファンタジー12着、カツジ15着と涙をのみました。まだあと2、3年チャンスはあるでしょう。馬券は悩みましたが、サウンドキアラからのワイド流しを7点と、馬場は何とかこなすだろうと、レシステンシアとダノンスマッシュの2頭軸の3連複流し6点を買い、こちらは当たり2200円。何とかプラスになりました。ダノンスマッシュは父ロードカナロアとの父子V。1400m以下ばかりで重賞8勝目とスペシャリストぶりを発揮しました。土曜日のドバイは、日本馬は健闘しましたが、2着4つと惜しい結果でした。ゴールデンシャヒーンとシーマクラシックを買い、シーマの方が当たりましたがトリガミでした。
同じく土曜日の日経賞は今更驚きませんが、牝馬の1、2着。それでも牝馬が勝った記憶では、メジロフルマーぐらいしか思い出せないのですが、1、2着となると、何と68年ぶりとか。もう一つ毎日杯はこの時期の3歳馬が日本レコードタイとは、こちらはもっと驚きでした。シャフリヤール以下4頭はハイレベルで、皐月賞も面白くなりそうです。忙しく盛り沢山の先週でした。