POGには夢があります。自分が選んだ馬がどこまで出世してくれるか、ひょっとしたら歴史的な名馬になるかも?そんな気持ちで1年間追い続けられるのです。私たちの仲間内でのPOGは、9頭持ちで、10人が参加しています。全90頭の成績管理は、主催者のTE氏が集計し、毎月月初めに成績を送ってくれます。年会費1000円は、通信費です。見返りは特にありません。みんな好きだから参加しているという現状です。今や日本中の競馬ファンのかなりの人があちこちでPOGをしていると思います。これを始めたTE氏の功績は称賛されていいでしょう。

 

 私の今シーズンの成績は今のところ最下位です。昨年コントレイルを持って運よく優勝しましたが、優先指名権があるので、今年は良血ばかり指名したところ、1頭も新馬戦を勝てず、最下位に低迷しています。きっと昨年に運を使い果たしたのでしょう。でもまだまだこれからです。良血の底力を信じています。しかし、POGの最初の頃は、内国産種牡馬の仔を応援していました。1971年に生け馬の自由化が実施され、どっと外国の優秀な血が入ってきて、内国産は苦境に立ちました。日本の大レースの勝ち馬が評価されず、リーディングサイアーベスト20に内国産種牡馬はいなくなりました。私が最初に「馬」誌でのPOGで選んだのは、ヒカルロレンスオーというヒカルイマイの仔でした。まったく走りませんでした。内国産馬への愛から、その後も私は内国産の馬ばかり指名しては、失敗しました。やがて、シンザン、アローエクスプレス、トウショウボーイなどが頑張り、内国産の意地を見せ、徐々に成績が上がり、今やサンデーサイレンスのおかげで、内国産種牡馬が天下を取りました。POGはこういった歴史も見せてくれるのです。

 

 私の長いPOGの歴史の中で、一番印象に残っているのが、ユウミロクという馬です。彼女は、内国産のダービー馬カツラノハイセイコの仔でした。カツラノハイセイコは、あのハイセイコーの仔で、私はハイセイコーより、この息子のカツラノハイセイコのファンでした。天才福永洋一が乗っていましたが、大事故で騎手生命を絶たれた後、兄弟子の松本善登騎手が乗ってダービーを勝ち、河内騎手で春天を勝ちました。小柄な馬で、調教は走らず、父とは似ていない馬でしたが、見事に父の無念を晴らしました。

 ユウミロクは、地味でしたがオークス2着。カツラノハイセイコは種牡馬としては彼女が最高の産駒でした。ユウミロクが私を喜ばせたのは、中山グランドジャンプを連覇した名障害馬ゴーカイを生んだことです。しかも弟のユウフヨウホウも中山大障害の優勝馬です。この時の2着がゴーカイで、兄弟で大障害を1,2着するという快挙でした。私はもちろん両馬の単勝と馬連を勝っていました。何とユウフヨウホウは最低人気で単勝は万馬券。あんなに嬉しいことはなかったですね。更にゴーカイは種牡馬となって、阪神スプリングジャンプを勝ったオープンガーデンを出しました。オープンガーデンは、2010年に中山グランドジャンプで惜しくも2着。応援に中山まで見に行ったのが懐かしい思い出です。障害GⅠ馬が障害の重賞馬を出すのは異例のことだと思います。ユウミロクのペーパーオーナーになったおかげでこうしたドラマを見られたのですから、感無量でしたね。POGには夢があるんですよ。

 

 さて、先週の共同通信杯は、エフフォーリアが2馬身1/2という強い勝ち方で3連勝としました。父のエピファネイアは、デアリングタクトに続くスターを出し、種牡馬としての成功は約束されました。私が注目したレフトゥバーズは3番人気でしたが、テンションが高く、戸崎騎手がそっと出し、後方に位置しましたが、上りが超速いスローペースではとても届かず9着となりました。エルフィンステークスの人気馬エリザベスタワーも惨敗したように、初戦が強くても2戦目が大事というのは昔からよく言われるところです。それでもまだまだ見限れない素質を持っているのは間違いないところ。逆襲は十分ありだと思います。