朝日杯は、伏兵グレナディアガーズがレコード勝ち。1分32秒3は昔のことを考えれば、2歳とは思えないタイムです。舌を噛みそうな名前ですが、強かったです。フランケルの仔という事と、前走のタイムが良かったので、一部で評価されていましたが、私は今の阪神は速いタイムが出るのと、未勝利を勝ってすぐ朝日杯というのは、ほとんどないので無視してやられました。ここ10年でもそんな馬はいないし、調べてみると、未勝利勝ちからの栄冠は2000年のメジロベイリーまで遡ります。武邦彦きゅう舎のサンデーサイレンス産駒で、私がペーパーオーナーだったメジロブライトの弟でしたね。

 

 1着グレナディアガーズの父はフランケル。2着ステラヴェローチェの父はバゴ。珍しいヨーロッパ血統の1、2着でした。フランケルは、ご存じの通り、21世紀前半の世界最強馬です。ヨーロッパの至宝ガリレオの仔で、14戦全勝はすべて全くのワンサイド勝利でした。種牡馬としても優秀で、全世界で産駒が重賞を勝っています。ただし、まだ自身ほどの大物は現れていません。日本でも、ソウルスターリングやモズアスコットがGⅠ馬です。ヨーロッパの系統は、パワーで押すタイプが多く、サンデー系のような切れ味は少ないのですが、さすがフランケルはスピードが前面に出るようで、日本でも十分やれているのでしょう。

 

 2着のステラヴェローチェの父バゴは、ナシュワン、ブラッシンググルームという一時代前の血統ですが、自身は凱旋門賞などGⅠ5勝の一流馬でした。2005年のジャパンカップに来日し、アルカセットの8着でそのまま日本に輸入されました。凱旋門賞の後、米のブリーダーズCにも出ており、ピークを過ぎていたのでしょう。種牡馬としては、ビッグウィークで菊花賞を制し、オウケンサクラは桜花賞2着と距離を問わない産駒が出ています。しかし、それ以後は足踏み状態でしたが、10年後の今年再び大爆発。クロノジェネシスが昨年の秋華賞に続きと宝塚記念を大楽勝。ステラヴェローチェもサウジアラビアロイヤルCを勝ち、今回朝日杯でも2着と躍進しています。10年ごとに?走る仔が出るとは不思議な種牡馬ですね。クロノジェネシスは、今週ファン投票1位で有馬記念に出走します。忘れたころに巻き返すバゴ産駒に注目です。