12月5日に行われた陸上日本選手権(長距離)をBSで見ていましたが凄く見応えのあるレースでした。まず、女子5000mで21歳の小柄な田中希実が広中瑠梨佳との息詰まる一騎打ち。終始先頭を譲らなかった広中をマークしていた田中がラスト250mでスパートし、競り落としました。ゴール後息も出来ないぐらい苦しそうな表情が印象に残りました。彼女は、1500mと3000mの日本記録保持者で、今年はスピードを磨くために何と800mにも挑戦し、倒れこみながら優勝していました。珍しいオールラウンド選手です。

 

 次にもっと凄かったのが、女子10000mの新谷仁美でした。3位以下を一周周回遅れにしたのには驚きました。日本選手権に出て来るメンバーはハイレベルの選手ばかりです。それを次々に抜き去るのは、見たことがないシーンでした。故障で4年のブランクがありながら復活し、日本記録を28秒近く更新です。競馬で言えばカネヒキリでしょうか。彼女のスタート前の緊張した表情と走っているときの苦しそうな表情が感動を呼びました。人は表情で苦しさが分かりますが、馬はあまり表情を変えません。脳が関係しているのでしょうか。中には、目が充血したり、血管が浮き上がったりする馬もいますが、大半は表情は変わりません。ゴール後のアーモンドアイの目はいつもの美人の目でしたね。でも身体は、目いっぱい疲労していて、しっかりケアされることでしょう。

 

 人を乗せる動物は、ラクダやゾウがいますが、サラブレッドは人を乗せて60k~70kの速度で走るのですから、本当に驚きの動物です。田中選手や新谷選手の感動の走りを見て、目標にしている東京オリンピックがどんな形であれ開催出来たらいいなと思いました。私も新型コロナの感染拡大で開催しなくてもと思っていましたが、あの走りを見ると、その努力を無駄にさせたくないと感じました。今年の競馬もやり続けてよかったと素直に思います。観客が少なくても全世界にTV中継出来たら、きっと画面の向こうで皆応援するでしょう。そんな特別な大会でもいいのではないかと考え直しています。スポーツは人に力と夢を与えます。コロナに打ち勝つのではなく共存するのです。