いいよ世紀のレースが近づきました。世界が注目するジャパンカップです。3頭の比較をしてみます。実績でアーモンドアイの優位は変わりません。GⅠ8勝はどの馬も成し遂げられなかった偉業です。しかし、無敵の3歳時から見ると、連勝できない現状は、一抹の不安を覚えます。それでも、32秒台の脚を発揮できる力に価値を見出すのです。

 3歳無敗の三冠馬2頭は、それぞれ7戦と5戦で成し遂げたところに天才的な素質を感じます。2頭とも33秒1の脚を持っています。伸びしろもあります。

 

 ここで、ダービーとオークスのタイムを比較してみます。昔で印象に残っているのは、リニアクインがオークスでダービーのタイムを上回った年でした。牝馬豊作の時代でしたが、普通はそうはいきません。2001年以降重馬場の年を除く13回分の良馬場での比較では、平均1.18秒差でダービーが上回ります。オークスのタイムが上だった年は、2012年のジェンティルドンナが0.2秒差。彼女はGⅠ7勝馬で稀代の名牝です。もう一つは、2017年のソウルスターリングで、ここは何と2.8秒差です。しかし、これはダービーがあまりにスローだったのが原因です。勝ったレイデオロがルメールの判断で途中から押し上げて行ったレースだと言えばお判りでしょう。これは例外です。ここ3年は0、.2~0、.3秒と差が詰まってきています。牝馬の力が向上してきた証かも知れません。今年の0.3秒差は今回の斤量を考えると互角かもしれません。

 

 次にローテーションを考えてみます。アーモンドアイはご存じの通り、一戦全力型で、間隔を空けた方がいいタイプです。今回は気になる間隔です。コントレイルも春はトライアルは使わず、間隔を空けて勝ち続けました。秋はトライアルから菊花賞と間隔は狭まりました。しかも、3000mの最後の直線をアリストテレスとびっしり競り合いました。疲労は抜けているでしょうか?菊花賞馬のローテーションは、有馬記念が好成績です。ナリタブライアンもオルフェーヴルもディープインパクトもそうでした。この臨戦過程も気になりますね。一方、デアリングタクトは、スーパー牝馬の王道である、秋華賞からジャパンカップというローテーション。一番余力を残しているように見られます。気になるのは、世代の力です。ここまで今年の3歳は、古馬に分が悪い結果が出ています。これをどう見るのか。ただし、最強馬がいる世代は、最強馬は強いが世代全体は弱いという例がいくつもありました。マルゼンスキーやシンボリルドルフの世代がそうでした。これは今回分るでしょう。

 

 私が長い間見てきた注目の対決。古いところでは、まだ東西対決が色濃かった1970年のタニノムーティエとアローエクスプレスのクラシック対決。1984年のジャパンカップでのミスターシービー対シンボリルドルフ。1988年秋天のオグリキャップ対タマモクロス。1992年春天のメジロマックイーン対トウカイテイオーが印象に残ります。中でも今回に似ているのは、1984年の三冠馬2頭と外国馬の対決に沸いたジャパンカップです。当時の外国馬は強く、三冠馬2頭が立ち向かう今回のアーモンドアイのような図式です。その時勝ったのが人気を落としていた実力馬カツラギエースでした。今回カツラギエースのような馬が現れるでしょうか?ちょっと無理かなと思いますが…。

 

 展開ですが、逃げるのは、恐らくトーラスジェミニでしょう。キセキもスタートが良ければ行くでしょう。アーモンドアイもコントレイルもデアリングタクトも好位を取りに行くのではないかと思います。淡々と流れて、最後の直線は、力の勝負。3強の切れ味勝負か、伏兵が食らいつくのか、見応えがある攻防になるでしょう。3強が3着までを占めるのか、一角崩しはあるのか?これも興味のあるところです。

 見るレースかと思いますが、馬券はやはり買いたいので、3連単フォーメーションを少し。1,2着に3強、3着にカレンブーケドール、ワールドプレミア、グローリ-ヴェイズを入れての18点とします。選んだ理由は、カレンの堅実さ、ワールドの32秒台の脚が東京で生きる、2400mが得意のグローリーの一発。そんなところでしょうか。ワクワク感満載のジャパンカップですね。