私たちがいた席は、ゴールを少し過ぎたあたりで、1コーナーの向こうには有名な風車が見えました。スタンドは、ロンシャンの改装前でかなり古く感じました。色んな種類の馬券があり、私たちも添乗員から説明を受けていました。機械化が進んでいないので口頭で告げるため、少し練習もしていました。日本ファンが考えるのは同じこと。お土産馬券です。私もキズナとオルフェの単勝馬券を何枚か買うことにしていました。ペラペラのレシートみたいなものです。今、それを見るともう薄れてしまっています。窓口の若い男性は、いら立っていました。同じ馬券を1枚づつ注文してくるので、何故まとめて買わないんだという気持ちだったでしょう。まさか馬券をお土産にとは思ってなかったでしょうね。もっと機械化をするべきでしょう。レープロも前は無料でしたが、その年から有料になりました。日本人がたくさん持って行ってしまうからだそうです。本のようなレープロは700円ぐらいでしたか。私も自分用と友人への土産にと2冊買いました。日本人は上得意のお客様といった感じでしょうか。

 

 パドックは日本のように何周も回りません。馬を引くのは女性が多かったです。似合うんですね。その雰囲気が。競馬産業には多くの女性が従事しているようです。パドックは、少し見て、すぐに席に戻りました。キズナとオルフェーヴルが本馬場に入って来るのに間に合いました。オルフェーヴルは、1番人気です。前の年は、楽勝と思ったときに急に内へ刺さり、ペリエの乗ったソレミアに優勝をさらわれました。大きな大きなチャンスを自ら逃したのです。TM君は、実況の準備をしています。彼は競馬実況が好きで、ラジオたんぱの試験を受け、いいところまで行きましたが、落ちてしまい、趣味として実況をしているのです。なかなかの本格派です。ちゃんと勝負服も自分で色を塗って双眼鏡を構えます。日本では帽子の色と勝負服で見分けますが、外国ではそうもいきませんから。必死の応援もむなしく、レースはご存じの通り、トレヴが圧勝。またしても日本馬の悲願はなりませんでした。オルフェ2着、キズナ4着。よく頑張りました。私は3連複を取りました。安い配当でしたが、海外初勝利です。4連複もあったようで、買えばよかったと日本同様後からの後悔はいつものことです。私が生きているうちに勝てるかなぁ。それでも、日本馬2頭が掲示板に乗るというのは初めてで大したものです。スピードシンボリの時から見ると夢は現実のものになるのは近いのではないかと思います。(と言いながらまだ実現していませんが…)

 

 私たちが泊まったホテルは、エッフェル塔の近くでした。夜、TM君と食事に出かけました。パリの夜は8時ごろまで明るく、鉄道ファンでもある彼は、パリ北駅に行きたいというので同行しました。彼が言うには、世界37ヵ所の有名な駅を紹介した本があり、ここはその一つだというのです。大きな駅で建物も立派でした。ちなみに日本からは、東京駅と金沢駅が選ばれています。東京駅の赤レンガ建物はかねてから素晴らしいと思っていましたが、金沢駅はよく知りませんが、どうやら「つづみ門」という駅前の立派な門が有名らしいと知りました。パリ駅近くの中華店で夕食を取りました。ここまで来て日本食はいいだろうと、手ごろなイタリアンの店で食事をしていましたが、中華もいいかなということで落ち着いたのです。高級店は別にして、普通の店は日本と変わらない味でしたね。次回はシャンティです。 (つづく)