先週は、特別・重賞で白い馬が大活躍。札幌では、2歳Sをソダシ、丹頂Sをボスジラ、小倉では、西日本スポーツ杯をナイトバナレット、新潟では、両津湾特別をギャラクシーソウルが制し、他にもエドノフェリーチェが勝っていました。白い馬といってもソダシ以外は芦毛馬です。
ソダシは珍しい白毛で、初めて白毛の馬がJRAの芝の重賞に勝ったのです。
白毛は突然変異です。サラブレッドは今まで7種類の毛色でしたが、白毛が加わりました。1979年黒鹿毛の父ロングエース(ダービー馬です)と栗毛のホマレブルとの間に生まれたのが日本で最初の白毛馬ハクタイユーでした。ちなみに世界で最初に生まれたとされるのは、1896年アメリカのホワイトクロスという馬だといわれています。
日本での白毛馬の初勝利は、5番目に生まれたハクタイユーの仔ハクホウクンで、大井競馬場でした。
日本で白毛馬の元祖とも言われる存在は、1996年にノーザンファームで生まれた、シラユキヒメです。同馬は、父があの偉大なサンデーサイレンスで、母はウェイブウィンドで不出走。祖母はアメリカのGⅡ勝ち馬です。青鹿毛と鹿毛の間の子供で、やはり突然変異です。ここから新たな歴史が生まれました。シラユキヒメの2番仔ホワイトベッセルは、初の中央競馬の白毛の勝ち馬となります。この馬で思い出すのは、厩務員さんが月光仮面の白い服装で馬を引いていたことです。随分話題となりました。日本でもやっとユーモアが容認される時代が来たとほほえましく思いましたね。同馬は3勝して誘導馬になりました。
そして、3番仔のユキチャンが17戦5勝で地方交流の関東オークスなど重賞3勝の大活躍を見せました。仔出しの良いシラユキヒメは、次々と白毛の馬を出産します。6番仔のマシュマロは、キングカメハメハとの間にハヤヤッコを生みます。同馬は2019年レパードSを勝ち、白毛によるJRA初重賞制覇を成し遂げました。シラユキヒメの9番目の子供は珍しいブチの入った牝馬でブチコとしてデビューしました。父はキングカメハメハです。姉のマーブルケーキや弟のシロ二イにもブチがありましたが目立たず、ブチコの方は凄く目立ったので人気になりました。ブチコはかなり能力のある馬でしたが、気性に難があり、ゲートでよく失敗しました。それでも京都金杯の日の早いレースで4コーナーからぶっちぎり大観衆の拍手喝さいを浴びました。16戦4勝で引退。繁殖牝馬となって、初仔にソダシを送り出しました。
ところで、小倉2歳Sを勝ったミッキーアイル産駒メイケイエールは祖母がシラユキヒメです。こちらは、白毛ではなく鹿毛に出ました。偶然とはいえ、北と南で2歳Sの勝ち馬がどちらもシラユキヒメに遡る一族とは驚きました。一族の多くは金子真人オーナーの持ち馬です。、ディープインパクトなどを持った金子さんは日本で一番成功した個人馬主でしょうね。全サラブレッドの0.1%しかいない白毛馬の大発展が日本で見られるかもしれませんね。それもまた競馬の魅力、文化でしょう。