日本の馬産地は98%が北海道です。未開拓の広い土地を先人たちが酪農や馬産として開墾しました。その他では、青森、茨城、栃木、宮城の本州と、鹿児島、熊本、宮崎の九州がわずかに残っています。そして、小倉といえば、九州産馬限定の競走があります。

 今年、熊本産馬のヨカヨカ(父スクワートルスクワート)が注目を浴びています。阪神での新馬勝ちの後、挑んだフェニックス賞を快勝。相手はすべて北海道産馬でしたが、圧倒的な1番人気に支持され、ハイペースで逃げ切りました。1分7秒9の好タイムも立派ですが、熊本産馬が九州産馬限定以外のオープンを勝利したのは、グレード制導入後初めての快挙です。

 

 昔は九州産馬にもスターがいました。古くは、キングスピード(父オートキツ)。アカネテンリュウに9馬身差をつけた京都杯が有名ですが、障害レースで10戦10勝という障害レースのデビュー連勝記録を作っています。同じく、障害のヒロインだったコウエイトライ(父オペラハウス)も障害重賞8勝という、オジュウチョウサンに破られるまでの記録保持者でした。小倉、阪神、東京、新潟の重賞を勝っており、特に阪神ジャンプSは4勝もしています。

 

 中でも一番記憶に残っているのが、ゴールドイーグルです。魔性の馬といわれたカブトシローの子供です。地方出身で、サンケイ大阪杯やマイラーズカップという一流重賞に勝利しました。中でも天皇賞・春に出場した際には、関西テレビの名物アナウンサーの杉本さんが本馬場入場でこう紹介しました。「南関東の皆さん、ハイセイコーの同級生あのゴールドイーグルです」と。皆熱狂しましたね。大井では流石にハイセイコーには敵いませんでしたが、中央競馬招待レースで中央のイナボレス以下に6馬身差をつけて快勝しています。記憶に残る馬でした。

 

 さて、ヨカヨカは、今週の九州産限定の「ひまわり賞」に出走予定です。問題は57キロでしょうか。スピードが一枚違うので手堅く勝利すると思いますが、そのあと連闘で小倉2歳Sなんて手があるでしょうか?連闘といえば、先週スポーツ紙でも話題になった九州産馬限定の2歳未勝利戦。実に全馬が連闘という珍事でした。夏の小倉での九州産馬の連闘はよくあることで、昨年も16頭中11頭が連闘でしたが、流石に全馬が連闘とは驚きでした。これも短縮された番組の影響が大きいと言えるでしょう。ここで何とか結果を出さないと後がない、地方行きだという必死さが現れているようですね。