英ナッソーステークスのファンシーブルーに続き、翌日の新潟障害Sのフォイヤーヴェルクも勝利。ディープインパクトの1周忌にインパクトを与えました。ディープの障害重賞は、レッドキングダムの中山大障害をはじめ、メイショウブシドウ、タイセイドリームなどもいました。父のサンデーサイレンスは、ウィンマーベラスのみが障害重賞の勝ち馬です。ディープは、ダートのアンジュデジールのGⅠを含めると、芝、ダート、障害の三部門でGⅠ馬を出しています。
種牡馬入りしたディープインパクトがどんな仔を出すのかは大いに注目されました。あのスピード、瞬発力がしっかり遺伝するのかは、子供が走ってみなければ分からないものです。世紀の名馬、神の馬と言われたラムタラも失敗に終わりました。しかし、それは杞憂にすぎませんでした。初年度から彼の子供たちは勝ちまくり、新種牡馬のレコードを更新しました。
生誕15年の2017年に私は、所属する道頓堀ターフクラブのギャラリーで、企画展「ディープインパクト展」を開催しました。多くの方に来ていただき、ディープの凄さを語り合いました。記念の冊子「ディープインパクト大全」も作りましたね。その中でこれはあくまで中間報告みたいなものですと書いています。そのとおり、その後もディープ産駒は多くの記録を作り続けました。種牡馬として私が勝手に評価の基準として唱えた種牡馬大三冠、すなわち、産駒の通算勝利数1000勝以上、重賞100勝以上、リーディングサイアー5回以上をいいます。これを達成したのは、ヒンドスタン、サンデーサイレンスに続き、ディープは3頭目になります。今年7月末の通算勝利数は、2206勝、重賞勝利数は232勝です。偉大な父サンデーサイレンスは、2749勝の311勝です。残されたディープの遺児たちがこの大記録に迫ります。
ただし、サンデーサイレンスの凄さは、当初の種付け頭数に表れています。初年度77頭に対し、ディープは215頭ですから、約1/3です。6年目から150頭以上になりますが、アーニングインデッイクスの高さは平均驚異の5.8ぐらいですから、その中身といったら世界最強といっても過言ではないでしょう。
ディープインパクトと相性のいい種牡馬とは、ストームキャット、フレンチデピュティが挙げられます。GⅠでは、キズナなど8頭を出しているのがストームキャットです。フレンチデピュティもマカヒキなど3頭を出し、その他重賞勝ち馬を多く出している2頭です。後は、クロフネ、トニービン、ホワイトマズルあたりです。意外にもノーザンテーストとはそんなに成績はよくありません。そういえば、父サンデーサイレンスも、ノーザンテーストとは、もう一つで、クラシック馬を出したのは、10世代目のダイワメジャーでした。
今や競馬は、海外へと出ていく時代です。先のファンシーブルーの他に、ビューティーパーラー、サクソンウォリアー、スタディオブマン、フィアースインパクトなどがディープ産駒として海外GⅠに勝利しています。世界が貴重なディープの産駒を求めているのです。
サンデーサイレンスから最強のDNAを受け継いだディープインパクトは、最高の内国産種牡馬として歴史に名を残しました。三冠馬としてリーディングサイアーとなったのも彼しかいません。彼が死んだとき、私は競馬ブックのファンのページに彼の名をレース名に残すべきだと訴えました。こんな偉大な馬をレース名に残さないなんてという気持ちからでした。それは、遠い昔、武邦彦さんが引退するとき、横断幕を作って阪神のパドックにかけた時の気持ちと一緒でした。今、これをやらなければという気持ち、人生にはありますよね。たかが競馬、されど競馬ですけど・・・。もちろん私の投稿が作ったとは言いません。必然だったのでしょう。そして今年から「ディープインパクト記念」が作られました。奇しくも今年彼の最高傑作と呼び声高いコントレイルが現れました。三冠馬から三冠馬が出るという偉業に秋は盛り上がるでしょう。生で見たいですよね・・・。 うん、見たいなぁ。