日本最大の競走馬セール「セレクトセール」が13,14日北海道のノーザンホースパークで開催されました。セレクトとは、上場馬を厳選していることを意味し、文字通り、最高の血統馬たちのセリ市で、高額馬の大半は社台グループの生産馬です。今までの最高額は、2006年の当歳馬で、父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーの牝馬ディナシーで6億円です。残念ながらこの馬は不出走でした。
初日は、昨年死亡したディープインパクトのラスト2世代に人気が集中し、13頭上場中、9頭が1億円を超えました。1位は、母シ-ヴ(その父マインシャフトはエーピーインディ系)の牡馬で1歳の最高額5億1千万円で落札されました。また、同じく昨年死亡で今年が最後の上場となるキングカメハメハの牝馬が1億7千万円で落札されました。
二日目の当歳(今年生まれた馬)は、ラスト世代のディープ産駒は出場せず、リスグラシュー効果なのかハーツクライ産駒が人気で、1位~3位を独占し、1位は3億8千万円の牡馬でした。この馬は、アメリカで芝・ダートの両GⅠを制したヨシダの全弟です。また、次世代を担うであろう、キタサンブラックやサトノダイヤモンドの仔が高額で取引されていました。新型コロナウィルスで心配されましたが、2日間で187億を売り上げる史上2位の記録を打ち立てました。お金ってあるところにはあるんですね。
セレクトセールには、一度だけ行ったことがあります。一般の人は入れないのですが、著名な競馬カメラマンである久保吉輝さんが立ち上げた道頓堀ターフ倶楽部で久保さんを代表として申し込み、許可が下りました。2013年のことです。私たちは報道グループとして行ったのです。そして、道頓堀ターフクラブのホームページでセールの紹介をしました。
その時の1位はディープインパクトとアゼリの仔で後にロイカバードという名前でデビューしました。両親合わせて18冠ベイビーと言われたのですが、大成しませんでした。真っ黒な綺麗な馬で、私たちはまるで黒い真珠のようだと見入りました。いきなり1億という声がかかり、2億まではあっという間でした。そして2億4000万円のこの年のトップで落札されました。しかし、生まれて1歳にもならない馬にこんな高額な値をつけるなんて、違う世界にいるような感じがしましたね。
2位の2億3000万円だったのが、やはりディープとマルペンサの牡馬で明るい鹿毛の馬でした。額に綺麗なダイヤモンドの形があり、後にサトノダイヤモンドと名付けられました。この馬は大成し、菊花賞と有馬記念に勝ち、凱旋門賞にも挑戦しました。サトノダイヤモンドとロイカバードは、同じ新馬戦でデビューし、5億円対決と言われましたが、結果はあっさりサトノダイヤモンドが勝ちました。
ノーザンホースパークの近くには種馬所があり、ディープインパクトに会えました。ディープは種馬になっても太らない体質なのか、競走馬時代とあまり変わらないように見えました。私たちの前で悠々と草を食み、写真を撮らせてくれました。今となっては本当にいい思い出でした。