新型コロナによる経済のストップからゆっくりと日常が戻ってきました。再開される施設が増えていく中で、休館する施設もあります。5月末で休館となった「リバティおおさか」は、正式名称「大阪人権博物館」として全国最初の人権問題の資料を展示する博物館として1985年に創設されました。
多くの差別ー性差別、人種差別、職業差別、薬害差別など、現在も差別や偏見に苦しんでいる人々の思いがこもった展示は、国内では第1級のものでした。
しかし、元大阪府知事だった橋下徹氏は、内容が暗すぎるとして批判を繰り返し、補助金を全廃。ついに博物館側は、立ち退くことになったのです。私は、最終日の前日、久しぶりに見に行きましたが、今まさに黒人差別が再び繰り返されるアメリカの現状を見て、皮肉にもこの時期に休館となる事態に残念な思いを胸に展示を見て回りました。差別に目を背けてはいけないという熱いメッセージが伝わってきた展示でした。
話はコロッと変わりますが、昨年北海道の牧場で名馬のたてがみの一部が切り取られるという悲しい事件がありました。犯人は今年つかまりましたが、不起訴となり、被害者側は審査申し立てを行うと聞いています。
「動物の愛護及び管理に関する法律」によれば、これらの行為は、器物損壊罪に当たるそうです。つまり、他人の所有物または所有動物を損壊、傷害することを内容とする犯罪だそうです。具体的には、人が占有している動物をみだりに殺し、または傷つけたものは、5年以下の懲役または500万円以下の罰金に処するというものです。今回、何故不起訴になったのかは分かりません。
堅苦しい法律によれば、馬は器物なのですね。もう少し温かい表現はないものでしょうか?
同じ地球上に生きていて、人間の横暴さは目に余ります。戦争に環境破壊に差別意識、人間たちの身勝手な行動に動物たちは追い詰められているのです。